東京国立博物館

東京国立博物館で春の恒例企画「博物館でお花見を」開催!桜モチーフの日本美術で特別なお花見が楽しめる

東京国立博物館にて、2023年3月14日(火)~4月9日(日)の期間、春の恒例企画「博物館でお花見を」が開催されます。


東京国立博物館は、「博物館でお花見を」と題した春の恒例企画を、2023年3月14日(火)~4月9日(日)に実施!

本館の各展示室にて、絵画、陶磁器、きものなど、桜をモチーフにした日本美術の優品を楽しめるほか、本館北側に広がる庭園では、さまざまな種類の本物の桜を堪能できます。

また、昨年まで実施を見合わせていたガイドツアーなどのイベントも、一部再開となります。

東京国立博物館ならではの、特別なお花見をお楽しみください。

本館での桜めぐり

本館の各展示室では、「新吉原櫻之景色」など花見の風景を描いた浮世絵や、うららかな春の風景を描いた「舞楽図屏風」などの絵画、また桜をモチーフにした陶磁器や染織をはじめ、さまざまな工芸作品が展示されます。

該当作品のキャプションには桜マークが付いているので、それを探しながら展示室内の桜を堪能しよう。

主な展示作品の紹介

※作品はすべて東京国立博物館蔵

▲新吉原櫻之景色(しんよしわらさくらのけしき) 歌川豊国(うたがわとよくに)筆 江戸時代・19世紀/3月7日(火)~4月9日(日) 本館10室にて展示

吉原では、大門からのびるメインストリート仲の町に、3月3日にあわせて咲くように桜が毎年植え込まれました。花が雲のように広がる大きな樹の下には山吹を添え、青竹の垣根をめぐらし、花魁たちはそこで妍(けん)を競いました。

▲舞楽図屏風(ぶがくずびょうぶ) (右隻) 狩野永岳(かのうえいがく)筆 江戸時代・19世紀/2月21日(火)~4月9日(日) 本館7室にて展示

京都御所の障壁画制作も行った狩野永岳による作品。右隻には春景を背景にした華やかな舞を描き出しています。

▲桜松蒔絵書棚(さくらまつまきえしょだな) 江戸時代・18世紀/2月14日(火)~5月7日(日) 本館8室にて展示

薄肉高蒔絵(うすにくたかまきえ)を主体にして、切金(きりかね)を置き、桜花は金金貝(きんかながい)で表すなど、大変豪華な表現です。

▲色絵枝垂桜図皿(いろえしだれざくらずさら) 鍋島 江戸時代・18世紀 米田實氏・千惠子氏寄贈/1月17日(火)~4月16日(日) 本館13室にて展示

枝垂桜を描いた鍋島焼(なべしまやき)のお皿です。幹と、垂れ下がる枝を染付で、そこに咲くたくさんの桜の花と蕾を赤い上絵具で表しています。

▲袱紗 萌黄繻子地桜樹孔雀模様(ふくさ もえぎしゅすじおうじゅくじゃくもよう) 江戸時代・19世紀/3月7日(火)~4月23日(日) 本館10室にて展示

満開の桜の樹のもとに、百鳥の王と称される孔雀を刺繍で表しています。2羽の孔雀は夫婦を表し、結婚の祝いに贈呈されたものかもしれません。

▲色絵桜川文徳利(いろえさくらがわもんとくり) 伊万里 江戸時代・17世紀 広田松繁氏寄贈/1月17日(火)~4月16日(日) 本館13室にて展示

茶人に特に人気の高い瓢形(ひさごがた)の徳利で、川を流れる桜の花びらを意匠化しています。

▲桜下馬乗り若衆(おうかうまのりわかしゅ) 奥村政信(おくむらまさのぶ)筆 江戸時代・18世紀/3月7日(火)~4月9日(日) 本館10室にて展示

桜の下で馬に乗る若衆と、物見窓から若衆をちらちらと見やる女性たちを描いた作品。奥村政信は初期浮世絵を代表する絵師です。

桜イベントも開催!

※すべて事前申込不要、参加無料(ただし、当日の入館料が必要)

ボランティアによるガイドツアー

ボランティアによる「樹木ツアー」「たてもの散歩ツアー」「英語ガイド」は、「博物館でお花見を」の期間中、桜のトピックを加えた特別版になります。

「樹木ツアー」は構内の桜や桜にまつわるエピソードを、「たてもの散歩ツアー」は構内のたてものの紹介に加えて、付近の桜についてもお話が聞けます。

「英語ガイド」は、たてものや展示室についてのお話を中心に、お花見期間中は構内の桜についても触れる予定です。

※ガイドツアーの日時等、詳細は公式サイトでご確認ください。
※天候等により、内容は変更になることがあります。

「春らんまん 桜ぬりえ」

桜を表した当館所蔵作品のオリジナルぬりえを楽しめます。展示室にある作品の色づかいにも注目してみてください。

【日時】
3月24日(金)、25日(土)11:00~15:00(受付終了14:30)
3月26日(日)10:00~16:30(受付終了16:00)
【会場】本館19室

※会場にて随時受付。1名につき1枚配布。なくなり次第終了

東博句会「花見で一句」

「博物館でお花見を」の期間中、桜をテーマにした俳句を募集します。桜咲く庭園や、桜をモチーフにした作品をテーマに、一句詠んでみませんか?

※応募方法等、詳細は公式サイトでご確認ください。

庭園散策について

※写真はイメージです。

庭園には、ソメイヨシノをはじめ、オオシマザクラ、枝垂れのエドヒガンザクラなど、約10種類もの桜が次々と開花します。池の前にある腰掛石に座って、ゆったりと景色を楽しむお客様もいます。

散策のベストシーズンであるこの季節、展示室で見る桜の作品とあわせて、庭園で咲く桜もお楽しみください。

【開放時間】9:30〜16:00
※天候や整備作業等により、閉鎖もしくは散策エリアを制限する場合があります
※茶室内には入れません

「博物館でお花見を」来館案内

期間 2023年3月14日(火)~4月9日(日)
会場 東京国立博物館
時間 9:30~17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日
※ただし、3月27日(月)は開館
観覧料 一般 1,000円
大学生 500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。年齢のわかるものを提示してください
※障がい者とその介護者1名は無料。障がい者手帳等を提示してください
※有料イベント等は別途料金が必要です
URL https://www.tnm.jp/

広報さんからのメッセージ

今年も春の恒例企画を実施いたします。当館ならではの特別なお花見をご堪能ください。

※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、公式サイト等でご確認ください。

 

ライター:青井千夏

イベント情報

開催日
2023/03/14 ~ 2023/04/09
開催時間
9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
会場名
東京国立博物館
会場場所
東京都台東区上野公園13-9
チケット
▶観覧料
一般 1,000円
大学生 500円

※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものを提示してください。
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等を提示してください。
※有料イベント等は別途料金が必要です。