グラバー園
グラバー園は3つの国指定重要文化財の住宅と、長崎市内の貴重な洋風建築を見ることができる長崎ロマンの地です。
グラバー園に行ってみた!長崎ロマンに歴史を学び絶景を眺望する
グラバー園は長崎の歴史を学ぶのにうってつけのスポットで、長崎港や市街の眺望もまた格別のものでした。
目次
長崎駅から約30分。
グラバー園はスコットランドの貿易商人、トーマス・ブレーク・グラバーの邸宅をはじめ、3つの国指定重要文化財の住宅と、長崎市内の貴重な洋風建築を見ることができる長崎ロマンの地です。
歴史的な洋館に入ってみたり、
長崎港の大パノラマを眺めたり、
写真館でレトロ衣装を着て撮影したり、
長崎のお祭り「長崎くんち」で各町の奉納踊りを先導する「傘鉾(かさぼこ)」の展示を見るすることもできるんです!
そんなグラバー園の魅力を、担当の今村さんに教えてもらいました!
南山手の丘に位置するグラバー園
これからご案内する園内は南山手の丘にあります。かなり勾配があるのでエスカレーターで周りましょう。
海沿いなのでもっとフラットかとおもってました!
この坂の地形はここだけではなく長崎独特の地形なんです。グラバー園は年間100万人の来園者さんがいるので、動く歩道やエスカレーターで楽に回れるようになっています。
上に上がるほど景観もよくなりそうで楽しみです・・・!
平成元年くらいに作られたこのエスカレーターからは、長崎の街の景色が見られますよ。
もうこんなに高いところに!これくらいの高さがあると夜景も見れるんですかね?
そうですね、毎年冬のシーズンは18時以降の夜間開演も行っていて、夜景のみならず園内のイルミネーションもとても綺麗です。
旧三菱第2ドックハウス
こちらは移築した旧三菱第2ドックハウスです。
ドックハウスってなんですか?
ドックハウスとは船の修理中に乗組員たちが宿泊した施設のことを言います。
明治29年に、グラバー園の対岸の三菱重工長崎造船所の第2ドックのすぐそばに建てられました。
そこからここに移築されたんですね!
明治初期の典型的な洋風建築であるこの建物は、1972年(昭和47年)に長崎市が当時の三菱造船株式会社より寄贈を受けてここに移築復元されたものです。
建物の中にも入れて、2階バルコニーから対岸の稲佐山を望む眺めは絶景ですよ。
いい景色ですねー!建物と庭と港を見下ろす眺望が一体となって、とてもいい雰囲気です。
市街も展望できて歴史的建築物だけではなく景観地としてもすばらしいスポットですね!
旧三菱第2ドックハウス内ではこのような展示も行っています。VRの中に広がる幕末から現在まで、長崎の街並みと共にトーマス・グラバーの息子、富三郎がナビゲーターとして様々なエピソードを紹介しています。
旧三菱第2ドックハウス前の池には錦鯉が放たれています。
綺麗ですね〜!
餌をあげることもできます。
ガチャガチャなんですね!
旧ウォーカー住宅
こちらはイギリス人実業家、ロバート・ニール・ウォーカーの次男が暮らした邸宅です。
明治中期頃に、大浦天主堂のすぐ隣に建てられました。
木造平屋建ての建物には、イギリス色の暖炉と煙突に日本瓦と和風の庇(ひさし)が設けられています。
和洋入り混じった外から長崎の国際的な歴史を感じます。
おお!内部はずいぶんと豪華なんですね。
邸宅というだけあって細部までこだわりのインテリアが施されています。
旧自由亭
こちらの自由亭という喫茶店は、かつては各国のVIPが来るような格式高い洋食屋さんでした。
もともとここにあったんですか?
もともと諏訪神社の近くにあった自由亭を移築させてきたものになります。
おしゃれでロマンを感じる内装ですね。どんなメニューがあるのでしょうか?
1番人気はカステラで、オランダ由来のダッチコーヒーも人気です。
窓からは長崎港が見えてとっても素敵な景観ですね!
旧グラバー邸
グラバー園の目玉のひとつでもある旧グラバー住宅なんですけど、2021年いっぱいは工事中です。
これもこれで貴重ですね…!
長崎伝統芸能館
ここはやや雰囲気の違う建物ですね!
こちらはグラバー園の他の邸宅とは違い、長崎のお祭り「長崎くんち」に奉納される「傘鉾(かさぼこ)」などを展示している長崎伝統芸能館です。
長崎くんちとはどのような祭りなんですか?
長崎くんちは370余年の歴史と伝統を持つ、秋の大祭です。旧暦9月9日に行っていたことから、9日すなわち「くんち」と呼ばれるようになったと言われます。
10月7、8、9日の3日間は、県内外から多数の観光客が見物に訪れ、長崎市内は祭り一色に染まるんですよ。
長崎くんちって、9日だから「くんち」なんですね!
展示は迫力満点ですね。ここにあるものは展示用なのでしょうか?
長崎伝統芸能館では長崎くんち本番で使われているものが保管されています。
他にも長崎伝統芸能館ではお土産も販売しているので、長崎観光の思い出にぜひ見ていってください!
グラバー園は貴重な洋風建築を見ることができる長崎ロマンの地でした
グラバー園は3つの国指定重要文化財の住宅と、長崎市内の貴重な洋風建築を見ることができる長崎ロマンの地でした。
建造物の見学のみならず、グラバー園には素晴らしい眺望があり、長崎伝統芸能館で「くんち」も鑑賞できるコンテンツ満載のスポット。
春夏秋冬の移り変わりを感じることができ、長崎の歴史を学ぶにはうってつけだと思いました。
長崎観光の際にはぜひグラバー園にもお足を運んでいただきたいです。
グラバー園の施設情報
営業時間
8:00~18:00(最終入園受付20分前)
休園日
なし(年中無休)
入園料金
大人 | 高校生 | 小中学生 |
620円 (520円) |
310円 (250円) |
180円 (140円) |
※団体料金は15名様以上でご利用いただけます
アクセス:長崎県長崎市南山手町8-1
・車
長崎駅から約10分
新浦上街道/国道202号へ→市民病院前を右折し国道499号へ
・電車
長崎駅 → [路面電車長崎電軌道1号系統] → 新地中華街 → [路面電車長崎電軌道5号系統] → 大浦天主堂 → グラバー園
・バス
長崎駅前南口 → [ながさき観光ルートバス10分] → グラバー園
取材・執筆:KOH