自然とデジタルアートの調和！阿寒湖ナイトウォーク「カムイルミナ」

北海道にある天然記念物のマリモで有名な湖「阿寒湖」。
夜の阿寒湖の湖畔を歩き、アイヌに伝わる物語を最新のデジタルアートで表現するイベント「カムイルミナ」
大自然とプロジェクションマッピングの調和が美しすぎる自然散策イベントを体験してきました。

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この幻想的な森……。

北海道の森の中の写真なんです……！

まるでゲームや映画のCGの世界みたいですよね。この写真の木、一部が映像なのですが、どこまでが本物の木で、どこが映像なのか境目が分からないぐらいでした！

北海道といえば、雄大な自然！新鮮な海の幸！牛！そして、先住民アイヌ民族！

ということで、北海道の阿寒湖畔で行われているアイヌ民族に伝わる物語をたどる超幻想的なイベント「カムイルミナ」に行ってきました！

カムイルミナとは

世界最高峰のデジタルアーティストを手掛ける　MOMENT FACTORY社が世界中で展開する　ルミナ・ナイトウォーク・シリーズの1つ。

夜の森をリズムスティックなる光る杖を頼りに歩き、アイヌ民族の伝説として語り継がれた物語をたどるイベントになっています。

リズムスティックは光るだけではありません。その名の通り、要所要所でプロジェクションマッピングに合わせて、リズムスティックを地面に突き、みんなで一緒にリズムを取るイベント等が発生する大事なアイテムです。

今回の舞台は、北海道、阿寒摩周国立公園にある巨大な湖「阿寒湖」。
天然記念物のマリモで有名な湖です。

夜の湖畔の森を約40分、1.2kmの道をたどり、アイヌの神の世界を目指す神秘的な体験を森に住むフクロウ・カケスと共にたどります。

森に映し出されたプロジェクションマッピング……。
自然に溶け込む立体的なサウンド……。
大自然とプロジェクションマッピングが調和する、美しすぎる自然散策イベントになっています。

そもそも阿寒湖のほとりは、日中の散策がとても気持ちのよい場所になっています。

天然温泉が湧き出し、木々が生い茂り、「ボッケ」と呼ばれる地下から煮え立つ泥が噴き出ている名所がある等……。

そんな自然豊かな場所が夜になると、カムイルミナの舞台となるんです！

ちなみに、日中はエゾリスがたくさんいて、高確率で遭遇できますよ。

超かわいい！！

いざ物語の世界へ！

ここがカムイルミナの入口です。
本物の松明の灯りが揺れており、少し異様な雰囲気。

阿寒湖温泉の各宿泊施設からとても近く、道中もカムイルミナの旗が街中にあります。
温泉街から徒歩で行けるので、夜ですが気軽に来ることができますよ。

尚、イベント自体は1.2ｋｍ歩くのですが、ホテルのバイキングで北海道の特産を食べまくったパンパンのお腹を休めるのに、ちょうどいい距離です！

早速ゲート前で注意事項やイベントの説明を聞き、リズムスティックをゲット！
光っててカッコイイ！
普通の杖みたいに地面について歩いてＯＫなので、杖をつきながら進むと楽ちんです。

ゲートをくぐれば、そこは夜の森。

阿寒湖のほとりは9割以上が未開発地域として手つかずの自然保護地域として保全されておりますので、所々、本当に真っ暗です。大人でも夜の森、普通に怖いですよ(笑)

そのため、リズムスティックの光がとても頼りになります。

また、カムイルミナのスタッフが付きっきりで道を案内する訳では無いので、冒険感が強くワクワクします！
※もちろん要所要所にはスタッフの方が待機していてくださり、何かあっても安心です。

森を少し進むと、アイヌ民族に語り継がれている伝説の物語の始まり。

夜の森の神秘に、音楽とプロジェクションマッピングが調和しており、開幕から世界観に引き込まれます。

こういうイベントって写真撮影ＮＧが多いと思うのですが、写真撮影・動画撮影ＯＫになっておりますので、幻想的な空間を体験しつつ写真や動画に残せます。SNS映えも抜群ですよ！

イベントが始まると早々に、杖からずっと、「フーンコ、フンコ、フーンコ、フンコ」とアイヌ民族の歌が、アイヌの伝統楽器「ムックリ(口琴)」や「トンコリ(五絃琴)」と共に流れていて、慣れるまでは不思議な空気感が漂います。

覚えやすいリズムなので、ずっと流れていたこともあってホテルに戻ってからも、脳内で無限に歌がリピートされました(笑)
ちなみに「フンコー」はシマフクロウの鳴き声を真似ているらしいです。

そこから少し進むと阿寒湖名物「マリモ」のエリアがありました。ここではマリモのリズムを教えてもらいます。
ドン！ドン！ドドン！とマリモと一緒にリズムスティックを地面に突き鳴らします。
リズムと連動する光と音、周りの参加者との一体感が気持ちいい！

そんなこんなあって更に奥に進むと……

これは……

凄い……。

凄すぎるぞ！！！

ここは神々の世界への入口となるゾーン。

写真では伝えきれないことが悔しいくらいで、実際に体験したら鳥肌が立つほど幻想的でした！

なにこれ現実？

ここ、冒頭でも説明しました「ボッケ」と呼ばれる地下から煮え立つ泥が噴き出ている阿寒湖畔の名所なんです。

沸き立つ泥も、それによって出てくる湯気も、上手くプロジェクションマッピングと織り成して、演出のレベルがグッと上っています。
ここは神様が怒っているシーンなので、おどろおどろしい感じが凄いです！

こんな感じで、とにかく終始、幻想的な世界が広がっていましたよ。

良すぎるでしょこれ！

最後に

いかがでしたか。
北海道の道東方面に旅行の際は、必ず行くべきイベントでしたよ！

記事では詳細なストーリーには触れていませんので、ぜひ実際に体験してストーリーを追ってください！

私が参加した日は平日ということもあり、結構空いていましたので割と自由にのんびり体験することができました。
大勢で一斉にリズムスティックを鳴らしても楽しそうです！

また、屋外のイベントですが雨の日でもレインコートを着て参加ができるみたいですし、夜の森とはいえ危険なイベントでは無く、子どもも大人も楽しめるイベントでした。

ちなみに私は秋に行きましたので、夜はめちゃめちゃ寒かったです(笑)

服装やクツ（特に雨の翌日などはぬかるんでいるかも）に気をつけて、ぜひ参加してみて下さい。

尚、カムイルミナの収益の一部は、阿寒湖の自然保護やアイヌ文化の保護に使われるそうです。
自然を使ってのイベントですので、開催する側も参加する側も配慮は大切ですね。

カムイルミナの情報・詳細

名称：
阿寒湖の森ナイトウォーク KAMUY LUMINA　　略称：カムイルミナ

公式サイト：
http://www.kamuylumina.jp/

住所：
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉１丁目５−２０

電話番号：
0154-65-7121

開催期間：
2021年6月22日～2021年11月14日

9月16日～ 9月30日	18:00－21:30
10月1日～11月14日	17:30－21:30

※ 日没30分後からのスタートのため、日毎に若干の時間変動があります。

入場料：

	大人	小人
前売り	2,800円	1,400円
当日	3,000円	1,500円

アクセス：
たんちょう釧路空港から車またはバスで約60～75分
新千歳空港から車で約3時間30分

 

取材・執筆：エニシ　リョウ