東京都

すみだ水族館

すみだ水族館は、東京スカイツリータウン® ソラマチの5~6Fにある水族館です。国内最大級の屋内開放型水槽でペンギンを間近に見れたり、インスタ映え間違えなしの金魚展示ゾーン「江戸リウム」など、ファミリーでもカップルでも楽しめちゃう水族館なんです。

幻想的なクラゲに和風な金魚エリアも!すみだ水族館に行ってみた

東京スカイツリータウン・ソラマチの5~6Fにあるすみだ水族館の魅力を取材してきました!


「すみだ水族館」は、東京スカイツリータウン・ソラマチの5~6Fにある水族館です。

国内最大級の屋内開放型水槽でペンギンを間近に見たり、

インスタ映え間違えなしの金魚展示ゾーン「江戸リウム」など、ファミリーでもカップルでも楽しめちゃう水族館なんです。

東京スカイツリータウンの中にあるので、スカイツリー観光やショッピングとセットで楽しむことも!

そんなすみだ水族館の魅力を、広報の山口さんにお伺いしました。

いきものやスタッフとの距離感が近い水族館

本日はよろしくお願いします!さっそくですが、すみだ水族館の魅力を教えてください。

すみだ水族館は、“近づくと、もっと好きになる。”をコンセプトにお客さま、いきもの、スタッフの距離感が近くなるような水族館を目指しています。屋内開放型水槽では、息づかいを感じられるほどの距離でペンギンたちをご覧いただけますよ。

いきものを間近で観察できるのは嬉しいですね!しかし、いきものとお客さんの距離が近いのはわかるのですが、スタッフさんとも距離が近いとは一体どういうことでしょうか?

それでは、館内を案内しながらその理由をご説明しますね!

国内最大級!屋内開放型水槽でペンギンを間近に観察

こちらは当館で一番人気のペンギンゾーンになります。国内最大級の屋内開放型水槽となっており、ペンギンたちの表情まで見られますよ!

すごく広い水槽ですね!ペンギンたちとの間に隔てるものがなく直接観察ができるので、たしかに間近に感じられます。

ペンギンエリアは吹き抜けの空間展示となっており6階では上から、5階では泳ぐペンギンたちを様々な目線から観察できます。

6階からはプール全体を見下ろせます!

5階では目の前でペンギンが泳いでいる姿が見られます!

間近で見られるだけでなく、いろいろな角度から見られるんですね。ペンギンたちの表情や行動がじっくり観察できるのでずっと見ていられそうです。

国内最大級の屋内開放型水槽ということですが、ペンギンを屋内開放型の水槽で展示しているのは珍しいのでしょうか?

あまりないかもしれませんね。屋内開放型のため、匂いがこもらないように当館では1時間毎に掃除を実施しているほか、実はプールの岩場に空いている穴から脱臭をしているんです。

中央あたりにある小さな穴から、常に脱臭している

あ、本当だ!言われてみれば、これだけの数のペンギンが目の前にいるのに匂いはまったく気になりませんでした。

ペンギンは約50羽いるのですが、屋内でこれだけのペンギンを飼育しているのに、匂いが全然気にならないのは結構すごいことなんですよ。

しかし、約50羽もいると匂い以外にも飼育も大変そうですね。飼育スタッフさんは、すべてのペンギンを見分けられるんですか?

飼育スタッフはすべてのペンギンの顔と名前が一致しています。それどころか、恋愛関係などもバッチリ把握しているんですよ。

ペンギンたちの関係が丸裸に

あ!ネットで話題になっていたすみだペンギン相関図だ!

<特設サイトから相関図が見られるので、ぜひ御覧ください>

ペンギンだけでなく飼育スタッフさんも含めた相関図になっているのがおもしろいですね。

ペンギンたちは相関図にのってる色のバンドを付けているので、どの子か確かめることができます。わからない場合は、飼育スタッフに声をかけてください。

ゴハンの準備や飼育の様子が見られるアクアベース

次は、昨年7月にリニューアルオープンしたアクアベースです。いきもののゴハンの準備や飼育設備を公開するオープンスペースとなっています。

スタッフさんが作業していますが、本来ならバックヤードとなる部分をあえて公開しているんですか?

いきものとスタッフ、お客さまが一体感を感じられる空間づくりを目指し、クラゲの成長過程や繁殖作業を公開しています。飼育スタッフの作業を見ていただいたり、気になることはその場で直接聞いていただいたりすることができます。

ミズクラゲの誕生0日から7日目までの成長段階を観察できます

こちらでは、今日生まれたばかりのクラゲの赤ちゃんを見ることができます。

1日目まではほとんど見えないくらい小さいけど……

6~7日目だと見える!ちっちゃいけど!

こういった成長過程はなかなか見ることができないですね。

こちらのキッチンでは、ペンギンやオットセイなどのいきものたちのゴハンを準備する様子を見られます。

お客さん、いきもの、スタッフさんの距離感が近くなる水族館とはこういうことだったんですね。見るだけでなく生態や飼育の背景を知ることで、いきものたちをより好きになれそう!

実はすごい展示方法!?ビッグシャーレ

こちらも昨年7月にリニューアルオープンした国内最大級の水盤型クラゲ水槽「ビッグシャーレ」になります!

水槽でかい!クラゲ多い!そしてキレイ!

最近はクラゲを展示している水族館は多いですけど、上から見下ろすというのは新感覚です!

実際の海をイメージして、上から見下ろせる作りにしているんです。実は、平たい水槽にクラゲを展示するのは非常に難しく、特殊な技術が必要なんですよ。

たしかに平たいクラゲ水槽って見た覚えがないですが、垂直の水槽と何が違うんですか?

クラゲは自分で泳げないので水流を作ってあげる必要があるのですが、平たい水槽だと水流を作るのが難しいんです。ビッグシャーレは、クラゲを展示するほかの水族館さんからも注目されるくらい難しい方法なんです。

この水槽、上部になにも無いところもポイントですね。池の鯉を見るような感覚で、クラゲの質感までしっかり観察できます。

それだけじゃありません!水槽の上に張り出したガラス床デッキもあります。
海の水面に立っているような体験ができちゃいます。

下が全部クラゲで没入感がすごい!!

クラゲ好きの方、今すぐビッグシャーレを体感してください。

実は3種類もいた!チンアナゴの水槽

こちらは6階「サンゴ礁」ゾーンになります。中でも人気なのがこのチンアナゴの水槽です。

最近やたらと人気なチンアナゴだ!模様が違うのがいますが、違う種類なんですか?

当館ではチンアナゴ、ニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールの3種類のチンアナゴの仲間たちを展示しています。

黒と白の模様があるのがチンアナゴで、オレンジと白の縞模様がニシキアナゴ。白い点々模様があるのがホワイトスポッテッドガーデンイールです。

右下の手前から2番目がホワイトスポッテッドガーデンイール、それ以外はチンアナゴ

こちらはチンアナゴかと思いきや、実はニシキアナゴという別種

あの黄色と白色のもチンアナゴだと思っていました……。

実はニシキアナゴという別種なんですね。

こちらのチンアナゴの水槽もそうですが、ペンギンのプールやクラゲのビッグシャーレなど360度から見ることができる展示が多いですね。見学コースもルートがいくつかあるようですが、すみだ水族館では順路は特に決まっていないのでしょうか?

360度から鑑賞が可能

当館では、入口から出口までの一方通行ではなく、お客さまが自由な過ごし方のできる「自由動線」を採用しています。決められた順路はないので、さまざまな角度や視点でいきものを鑑賞していただけます。中には、入場してすぐにペンギンゾーンに直行するお客さまもいらっしゃいますよ。

お気に入りのゾーンに思う存分入り浸れるわけですね!

インスタ映え間違えなし!金魚展示ゾーン 江戸リウム

こちらは2016年にリニューアルした「江戸リウム」ゾーンになります。「江戸」をテーマに和の装飾が施され、ワキン・リュウキンなど約15品種の金魚を展示しています。

金魚だけでなく、和の雰囲気を感じられる装飾がオシャレで水族館という感じがしません。これはインスタ映えしそうですね。

そうですね、夏は浴衣で写真を撮影されるお客さまもいらっしゃいます。

金魚を上から眺められる水槽もあります

金魚と浴衣は合いそうですね!
こちらではたくさんの種類の金魚が展示されていますが、金魚って自然界には存在しないんですか?

金魚は人工的に交配をした結果うまれた魚ですので、自然界にはいません。でも、金魚も元はフナなので、人が手を加えずに放っておくとフナに戻ってしまうんです。

え?フナに戻っちゃうんですか?

そうですね。しかも、フナの姿から遠い、ひらひらしているような金魚は体が弱いという特徴があります。

そういった金魚たちは、やっぱり飼育も大変なのでしょうか?

はい。中には飼育するのが難しい品種もありますが、当館のスタッフの努力によって飼育を実現しています!

金魚を鑑賞した後は、金魚ソーダを飲もう!

「江戸リウム」と同じフロアにある、こちらはカフェですか?

ペンギンカフェですね。軽食やデザート・ソフトドリンクなどを販売しています。当館オリジナルのメニューもたくさんありますので、ぜひチェックしてみてください。

人気メニューはどれですか?

こちらの金魚ソーダは、イベント限定で販売していたのですが好評だったのでレギュラー入りしたメニューになります。金魚鉢型の器は持ち帰ることができますよ。

もろ金魚鉢!金魚を鑑賞した後にこのソーダは盛り上がりそう!

ぜひ、スタッフに声をかけて下さい!

本日はありがとうございました。最後に伝えておきたいことなどはありますか?

はい!実はすみだ水族館では、「あの魚なんですか?」と飼育スタッフに声をかけていただくため、魚の名前が書かれている魚名板をあえて少なくしています。

そんな仕掛けまであったんですね。お仕事中の飼育スタッフさんに声をかけるのは遠慮してしまうお客さんも多いと思うのですが、何でも聞いちゃっていいんですか?

ぜひ声を掛けてください!スタッフとも仲良くなっていただき、よりいきものを好きになってもらいたいです。

聞けばペンギンの名前も教えてくれます!

それから、1年に2回以上訪れる方には年間パスポートがおすすめです。通常の2回分の入場料金で購入でき、1年間に何回でも入場できるようになります。

2回分の料金で1年間入場し放題とはすみだリピーターには嬉しいですね。

館内はWi-Fiが使い放題で座る場所もたくさん用意していますので、どなたにも快適にご利用いただけます。ぜひお越しいただき、思い思いの時間をお過ごしください。ご来館お待ちしております!

すみだ水族館施設情報・アクセス

■公式サイト
https://www.sumida-aquarium.com/index.html

■営業時間
平日 10時~20時
休祝日 9時~20時
※今後変更の可能性あり。

■料金
大人 2,300円
高校生 1,700円
中・小学生 1,100円
幼児(3歳以上) 700円

■アクセス
〒131-0045 東京都墨田区押上一丁目1番2号 東京スカイツリータウン・ソラマチ5F・6F

東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」駅 すぐ
東武スカイツリーライン・東京メトロ半蔵門線・京成押上線・都営地下鉄浅草線「押上(スカイツリー前)」駅 直通徒歩5分

 

取材・執筆:シュゴウ