ふふ 箱根
「ふふ 箱根」は、プリフィックススタイルで楽しめる食事と絶景が望める温泉が自慢のラグジュアリーリゾートです。一人ひとりに合ったおもてなしで、心地よいひとときを演出します。
記念日やご褒美旅行にピッタリな「ふふ 箱根」で贅沢な時間を過ごしてきた
2022年1月26日にオープンしたラグジュアリーリゾート「ふふ 箱根」へ。箱根連山の眺望を楽しめる大浴場、全室温泉付き客室、絶品の選べるコース料理を堪能し、最高で上質な時間を過ごしてきました。
目次
たまのお出かけですから、したいですよね。贅沢。
レクリムライターの田中嘉人と申します。
今日、僕は箱根の強羅(ごうら)に来ています。駐車場に着いてクルマを降りるやいなや、温泉の香りが鼻をくすぐってきています。
強羅までやってきた目的は、ただひとつ。
2022年1月26日にオープンしたばかりの「ふふ 箱根」へ泊まるためです。
「ふふ」といえば、熱海や河口湖、奈良、日光、そして京都で展開しているラグジュアリーリゾートブランド。新たなオープンの地として選んだのが、箱根の強羅です。
ふふがこれまでで培ってきたリゾートノウハウのすべてを注いで誕生した宿であれば、贅の限りを尽くせること間違いなし。特別で上質な空間を、広報担当の方に案内してもらいます。
2022年1月26日オープン! 「ふふ 箱根」のこだわり
ようこそ、ふふ 箱根へ。
今日はよろしくお願いいたします。こちらはどういった宿なのでしょうか?
コンセプトは「森林の香り 岩と草花 箱根連山が広がる山のリゾート」です。
「森林の香り」や「草花」などは何となくイメージできますが、「岩」とは?
もともと強羅は岩が多い土地です。そこで、施設内のさまざまな場所に箱根火山の噴火で生まれた「小松石」を使用し、滞在しながら箱根の自然を味わえる空間をつくりました。
エントランスで出迎えてくれた巨大な岩がありましたが、あれも小松石ですか?
おっしゃる通りです。小松石は神奈川県真鶴町周辺でしか採掘されない希少な石材なのですが、館内の至るところで使用していますので、ぜひ探してみてください。
エントランスがあるのは、本館の「山瑠璃」。まずは、3Fのロビー階へ上がります。
ロビー中央に小松石を発見。
コンシェルジュデスクの先に、ロビースペースが広がっています。
先ほど、「滞在しながら箱根の自然を味わえる空間」というお話がありました。他にはどのあたりで箱根の自然を感じられますか?
たとえば、建物のつくり自体もそうですね。“天下の険”とも言われる箱根の傾斜に沿って建築されているため、館内のあらゆる場所から箱根連山を望むことができます。
箱根連山を楽しめるように、あえて傾斜地に建設しているわけですか。
お盆の時期には、一部の客室から「箱根大文字焼」を見ることができますよ。あ、お部屋の準備ができたようなので、ご案内いたします。
絶景と香りのおもてなし。強羅温泉付き客室
中庭に出ると、確かに傾斜に建てられていることがわかりますね。
回廊を通って、客室へ向かいます。
全部で何部屋あるんですか?
全39ルーム、8タイプのお部屋をご用意しています。本日は、39ルームのうち最上グレードの「ふふラグジュアリープレミアムスイート」にご案内します。
マジ?
到着しました。どうぞお入りください。
ん? 部屋に入るやいなや、めちゃくちゃいい香りがしてきました。
入り口にエッセンシャルオイルを染み込ませた小松石をご用意しています。木々や岩をイメージしたロックブラウンの香りです。
すごくリラックスできる……! では、早速客室拝見っと……
「!」
「!!」
「!!!」
……はっ! 圧倒されて息が止まってしまっていました。
ありがとうございます。また、すべてのお部屋に客室温泉をしつらえております。
室内とは思えないほど広々していますね! 大浴場じゃないのに、足を伸ばしてお風呂に入れるなんて。
温泉は、塩化物を多く含む強羅温泉です。皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を抑えるため、湯冷めしにくく、潤いを長く保つことができる温泉だと言われています。
気持ちよさそう〜。四季の移ろいを感じながら、温泉に浸かれるわけですね。紅葉シーズンは最高だろうなぁ。
アメニティを紹介させてください。ご用意しているのは「YOKOU 余香」という、オリジナルのオーガニックアメニティです。
オリジナル?
ふふの各宿で香りは違うのですが、箱根では「松」「檜」「杉」といった日本の木々をイメージしています。ふんわりと香りが残るので、ご帰宅後もふふ 箱根での記憶を思い出していただけると思います。
香りって記憶を呼び起こしますもんね。
もし自宅でも「YOKOU 余香」のアメニティを使用したい場合は、ロビーにあるスーべニールコーナーで購入可能です。
室内備え付けの冷蔵庫はミニバーになっており、ビール、ソフトドリンク、コーヒーなど、プライスタグの付いてない飲み物は無料(※)で召し上がれます。
※追加分は有料です
ビールも飲んでいいんですか!? わざわざコンビニまで行かなくていいなんてありがたすぎる。
せっかくのご宿泊ですからね。宿の中でゆっくりと過ごしてください。
窓からの景色も最高。温泉もあって、お酒も飲めるなら、部屋から出る意味がないですね。
もちろんWiFiは完備していますし、客室のテレビではYouTubeなども視聴いただけます。ぜひぜひ、ごゆっくりと過ごしてください。
ありがとうございます。じゃあ、また食事の時間に!
あ、ちょっと待ってください。大浴場もありますよ。
あ、大丈夫ですよ。客室のお風呂に入るので。
客室温泉とは、泉質が違うんですよ。
え……?
大涌谷温泉を堪能できる大浴場&最新温熱木浴を満喫
大浴場へ向かうべく、再び回廊を通って、一ノ棟「欅の実」へ。
一ノ棟「欅の実」の5Fに温泉があります。
さあ、どうぞ。
わぁ……!
「圧倒的インフィニティ感」
客室には強羅温泉を引いていましたが、大浴場は大涌谷温泉を引いています。硫黄を感じられる、THE箱根な温泉です。
もう我慢できないので入浴させてください。
「極楽だっ……」
いかがですか?
めちゃくちゃ気持ちいいです。ひとつの宿で、2つの温泉を楽しめるなんて!
客室温泉もいいですが、大浴場には大浴場の良さがありますよね。もちろん、客室と同じ「YOKOU 余香」のアメニティをご用意しています。
利用時間は、当日は15:00〜24:00、翌日は6:00〜11:00。ということは、チェックイン後はもちろん、翌日もチェックアウトギリギリまで利用できるんですね。のんびり朝食を食べていると朝風呂に入りそびれてしまうことがあるんですが、ここならそんなことなさそう。
脱衣所には、バスタオルやボディタオルなども用意してますので、客室からは手ぶらでお越しいただけます。
ウォーターサーバーもあるし、いちいち気くばりが行き届いてますね……!
恐れ入ります。ウォーターサーバーもいいんですが、個人的におすすめなのがこちらです。
ん? 備え付けの冷蔵庫の中に、ビールとポカリですか。え? もしや……?
もちろん無料で召し上がっていただけます。お部屋に持って帰る方もいらっしゃいますよ。
太っ腹すぎません? しかもビールは135mlの風呂上がりの喉を潤すのにぴったりなサイズじゃないですか。
続いて、同じ棟の4Fにやってきました。
次にご案内するのは、スパです。「発酵温熱木浴」を楽しんでいただけます。
はっこうおんねつもくよく?
「えん発酵温熱木浴」という温熱木浴のプロフェッショナルの方たちがプロデュースした湿式温浴法です。自然界に生息する微生物の発酵の力だけで保温している奈良県吉野の特定無垢ヒノキパウダーの中に入ると……
あ、最初は温かくて気持ちがいいのですが、時間が経つにつれてじんわりと汗ばんできました。砂蒸し風呂のヒノキパウダーバージョンって感じですね。
温度は65℃〜85℃に保たれているので、中に入るとじんわりと体が温まり、思い切り発汗していただけます。
うわ、気がついたら汗びっしょり。そして、ヒノキの香りがすごくいい感じです。それにしても、発酵の力だけで65℃〜85℃をキープできるなんてすごい。
生活習慣病や睡眠・リラックス効果、冷え解消、便秘解消などに効能があると言われています。ぜひ、併せてスパもご利用ください。
めちゃくちゃいい……!
利用時間は11:00〜20:00です。別料金のご案内となりますので、詳細はHPをチェックしてくださいね。
温泉とスパのおかげで体はポカポカ。夕食も楽しみです。
蟹、ステーキ、鮑などメインを3品選べる! 夕食はプリフィックススタイルで
夕食の時間になったので、本館2Fにある「日本料理 山の笑(やまのえ)」へやってきました。料理人の皆さんがテキパキと準備しています。
座席は、個室に加えて、テーブル席、
衝立で区切られたカウンター席があります。大人のデートはもちろん、家族連れでも安心です。
席に着くと、小松石のプレートの上にお品書きがありました。気分上がるな〜!
メニューを見ていたら、再び広報さんが来てくれました。
※コースの内容は季節によって異なります
ゆっくりできましたか? お食事はプリフィックススタイルになります。
ぷ、ぷりふぃっくす??
前菜、お椀、お造りと続き、その後のコースでは20品以上のメニューからお好きな品を選んでいただけます。
※料理によっては追加料金が発生します
すごい。握り寿司から天ぷら、ステーキやすき焼きなどの肉料理からのどぐろや伊勢海老などの海鮮料理まで豪華ラインナップ。たとえば肉料理だけを食べたい人は、肉料理だけを3品頼んでもいいんですか?
もちろんです。
もし2人だったらそれぞれ別々の料理を注文できるんですか?
そうですね。シェアすれば1人6品楽しめますよ。
めっちゃいい。じゃあ僕はコレとコレと……コレで! そして……
「すみませんが、いただきます」
ビール以外にも果実酒、スパークリング、ワイン、日本酒、ウイスキー、焼酎まで幅広く揃えています。「どれを頼めばいいかわからない」という方には、コース料理に合わせた一杯をチョイスしてもらえるペアリングコースがおすすめ。
ビールを飲んでいたら、すぐに前菜が運ばれてきました。
こちらの「玉地蒸し」ってなんですか?
一般的には具のない茶碗蒸しのことですが、こちらはペースト状のフォワグラと卵液を混ぜて一緒に蒸し上げています。
この「鴨もろ味漬け」もすごくおいしい。鴨肉の美味しさと酸味のあるジュレがビールにぴったり。小量でも、満足感がすごいです。
どのお料理も、手間がかかっていてすごく美味しい。
次からはいよいよ先ほど選んでいただいたメイン料理です。まずは……
「『松葉蟹』です」
よっしゃー! いただきます〜!!
「ああ〜……カニってこんなに美味しかったのか。久しぶりすぎて忘れてた……」
「脚や爪も最高に美味しいんですが、この付け根の部分が、蟹味噌の風味もあってもう……!」
無我夢中で食べてしまいました。でも、コレで終わりじゃないんですよね。
続いて2品目はこちら。
「『金目鯛の煮付け』です」
大好物です! 箱根は伊豆が近いから美味しい金目鯛が食べられそうなので、注文しました。
「ふふ 熱海」でも人気のあるメニューなので、同じレシピでつくっています。ぜひ味わってみてください。
う、うまい! 味がしみしみなのに、すごく柔らかい。普通、こんなに味がしみるまで煮付けたら、もっと身が固くなると思うのですが……。
それが秘伝のレシピたる所以なんです。
これは、絶対に選んだ方がいい気がしますね。
そして、いよいよ3品目です。
「『黒毛和牛のステーキ(ロース)』です」
待ってました〜!
「絶妙な焼き加減。口に入れた瞬間、肉の旨味がドーンと広がるんですけど」
レストランに併設している鉄板焼きのカウンターキッチン「石ずえ」で調理したものをアツアツの状態で届けています。
大きな鉄板で調理しているからこその美味しさなのかもしれませんね。そのおかげか肉はもちろん美味しいんですが、野菜もすごく美味しいです
あとはお食事とデザートなのですが、こちらも選んでいただけます。
じゃあ、お茶漬けの鮭とお煎餅アイスで!
鮭フレークかと思ったら、大ぶりな切り身がやってきました。これだけでお酒が飲める。
豪快に乗せてかき込みます。あれだけ食べたのに、スルスルと入っていきます。
最後にデザートのお煎餅アイスです。
なるほど。バニラアイスに砕いた煎餅を混ぜているんですね。……うわ、大当たりだ。煎餅のサクサク食感が最高
以上が夕食になるのですが、いかがでしたか? お腹いっぱいになりましたか?
いや〜、もうお腹いっぱいです。どの料理にも工夫とこだわりが詰まっていて、大満足です。いい夢が見れそうです。
もしもっとお酒を召し上がりたいようでしたら、ロビーの奥にバーがあるのでぜひご利用ください。
1日の始まりは、土鍋炊きご飯の朝食とともに
あ〜、よく寝た! あ、おはようございます。
やっぱり料理やお酒が美味しいと胃もたれや二日酔いにはならないんですかね。翌朝は6時前にバチっと目が覚めました。
外に目をやると、まさに夜明け前。箱根連山の稜線がいい感じです。
客室温泉に入って、目を覚まします。ベッドから数歩で温泉に入れるだなんて。シャキッとしたところで、お待ちかねの朝食です。楽しみ〜!
夕食と同じく、本館2Fの「山の笑(やまのえ)」でいただきます。
おはようございます。ゆっくり休めましたか?
熟睡できました。ベッドもフカフカで最高でした。
それはよかったです。では、朝食をご紹介します。肉のパテ、野菜の焼き浸し、野菜サラダです。サラダは自家製オニオンドレッシングでお召し上がりください。
どれも美味しい。少量なので、いい感じに食欲が出てきます。
続いては、
「こちらになります」
わ! 陶器の重箱が出てきた。では……(パカっ)
「うんまそ〜!!」
だし巻き卵、魚の西京焼き、漬物、焼きたらこ、茄子の肉味噌かけ、ちりめんじゃこ、おひたしです。さらに、
「マグロととろろ汁に」
「強羅をイメージしたごろごろカレーをご用意しました」
うわ〜朝からカレーが食べられるなんて。それにしても、朝からこんな贅沢しちゃっていいのか。
ご飯は土鍋炊きです。存分に召し上がってください。
ご飯の粒感がすごい! これが“ご飯が立っている”というやつか。
「しかも、おこげ付き。これがうまいんですよね〜」
そこに味噌汁もついて、和の朝食としては最高峰のラインナップ。よ〜し、食べるぞ〜!
どれもおかずとしては最高。昨夜あれだけ食べたはずなのに、ご飯が無限に入っていきます。めちゃくちゃ美味しい。
勢いは衰えることなく、土鍋いっぱいに炊かれたご飯をぺろりと平らげてしまった……!
最後にコーヒーとデザートで一息ついていると、広報さんがやってきました。
たくさん召し上がってくれたみたいでありがとうございました(笑)。
美味しくて、歯止めが効かなくて(笑)。最高の朝食、ごちそうさまでした!
「ふふ 箱根」でのご宿泊は、いかがでしたか?
いや〜、本当に最高でした。料理、温泉、部屋、サービスのどれをとっても大満足です。香りにもこだわっていて、五感をフル動員して贅沢な時間を過ごすことができました。
そう言っていただけてよかったです。
さすがに普段使いはできないかもしれないけれど、どうにか頑張って2年に1回、いや、年に1回は、記念日とか何かしらのご褒美などでまた来たいと思います。ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。ぜひまたお越しください。
あ、そういえばチェックアウト11:00ですよね。ちょっと時間があるので、最後にもうひとっ風呂浴びてきます。
ふふ 箱根施設紹介・アクセス
ふふ 箱根 https://www.fufuhakone.jp/
施設利用案内
■料金
2名1室利用時 2名料金 ¥82,800〜(税サ入湯税込)
2名1室利用時 1名料金 ¥41,400〜(税サ入湯税込)
■IN/OUT
15:00/11:00
■宿泊年齢制限
なし 12歳以下施設使用料 一律 ¥1,650〜
■ペット
不可
■外国語対応
日本語、英語、中国語
アクセス
〒250-0408
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-807
TEL : 0570-0117-22
箱根登山鉄道 強羅駅よりタクシーで5分 ※無料送迎あり
取材・執筆:田中嘉人