東京都

RED° TOKYO TOWER

2022年4月にグランドオープンしたばかりの新体験テーマパーク「RED° TOKYO TOWER」は、東京タワー内に作られた完全室内施設です。今話題のeスポーツから、体を使った体験型のVR・ARアトラクション、ボードゲームやイベント会場までを兼ね備えた、かつてないエンタメ施設でさっそく遊んできました!

eスポーツから最新VRアトラクションまで!異次元空間「RED° TOKYO TOWER」へ行ってみた

東京のシンボルであり観光名所として多くの人に愛され続けている東京タワーにオープンした、新しいエンタメ施設。eスポーツを中心として、最新のVRや高精細なLEDディスプレイを使ったアトラクションが体験できます。子供から大人まで楽しめる“新体験テーマパーク”です。


新体験のesportsパークがオープン

最近よく耳にする“eスポーツ”や“VRゲーム”。なんとなく知ってはいるものの、遊べる場所が限られていて体験したことのない人もまだ多いのではないでしょうか。

そんな方にご紹介したいのが、2022年4月にオープンしたばかりの「RED° TOKYO TOWER」。

東京のシンボルであり観光スポットでもある東京タワー内に作られた完全室内施設です。

話題のeスポーツを最高の環境でプレイできるゲーミングPCスペースや……

全身を使うフィジカルスポーツ系のゲームまでを網羅。老若男女が楽しめる新体験が詰まったesportsパークとなっています。

そんな「RED° TOKYO TOWER」はゲーム初心者でも楽しむことができるのか、実際に取材した館内の様子をご紹介します。

日本最大規模のeスポーツ施設

高度経済成長期まっただ中の昭和33年、“日本初の総合電波塔”として建てられた東京タワー(正式名称:日本電波塔)。

現在に至るまで、東京を象徴する建造物として長年多くの人々に愛されてきました。

今回その東京タワー内に新しくできた遊び場を紹介してくれるのは、副館長の山田さんです。


まずは、ここがどんな施設か教えていただいても良いですか?

ひとことで特徴を表すなら、“日本最大規模のeスポーツパーク”でしょうか。

総合的に言うのであれば“ちいさな子供から大人まで楽しめるエンタメ施設”となっています。


受付から、とても目を引くデザインですね。東京タワーには何度か来たことがあるのですが、ここって元は何があった場所でしたっけ?

ここには2013年まで「蝋人形館」がありました。惜しまれながらも閉館したその跡地に、この「RED° TOKYO TOWER」が作られたんです。


ロゴマークもカッコイイです。「RED」の文字に丸がついていますが、これは何ですか?

「レッド」の「ド」と、温度を表す記号の「℃」をかけて、“人々の熱量を上げていく、エンターテイメントを熱く盛り上げていく”といった想いを込めています。

また、赤色は東京タワーや、日本の国旗、日の丸の色です。そこで“東京タワーから世界にエンターテイメントを発信する”といったコンセプトも同時に込められています。


なるほど、話を聞いただけでワクワクしてきました。さっそく中も見させてください!

レトロ×最新技術 3F

©RED゜TOKYO TOWER

こちらがエントランスです。この布は日本の“暖簾”をモチーフにしています。


華やかな光がとても綺麗ですね。

©RED゜TOKYO TOWER


映像だけではなく音も鳴る演出が豪華ですね。ここもどこか和のテイストを感じます。

この廊下は“鳥居”がモチーフになっています。日本の伝統文化と最新のデジタルエンターテイメントを掛け合わせることで、ゲームの世界に入り込んでいく、独特の世界観を表現しています。

エントランスを抜けると、まるでデジタル世界が現実になったかのような空間が。


ゲームセンターでよく目にするゲーム台がありますね。

このフロアは、最新とレトロを組み合わせた世界観になっています。

最新のVRコンテンツから往年の格闘ゲームやボードゲームまで、どれも遊び放題です。

こちらの“KAT WALK”は、実際にVR空間を歩いているかのような感覚を味わえるゲームです。

専用のハーネスとシューズを身につけて、機械の上で歩く動きをすることによって、仮想世界の中を自由に動くことができる仕組みです。


見るだけでなく歩くこともできるなんて、夢のような時代ですね……。

〜編集部ひとことメモ〜

家庭用VRゴーグルが販売されるなど身近になっているVRやARといった、現実世界と仮想世界を融合する技術。VRはヴァーチャルリアリティの略で、日本語では仮想現実。ARはオーグメンテッドリアリティ、日本語では拡張現実と呼ばれています。まるで現実のように仮想世界を体験できたり、現実世界と仮想世界を重ねるなど、ゲームやアトラクションなどのエンタメコンテンツで多く応用されているんですね。

今“KAT WALK”でプレイできるのは、いわばVR版のお化け屋敷です。館から脱出する体験をしていただけます。


敵が出てきて倒したりするのでしょうか。

何かと戦うということではなく、ひたすら歩いて進めていくゲームです。ポルターガイストのような現象が起きたり、脅かしてくる仕掛けがあったり、ちょっと怖いものになっています。


倒せないのか……。

操作は至ってシンプルで“歩くだけ”となっておりますので難しくはないはずです。年齢は14歳からプレイ可能です。


恐怖度星5って書いてありますね……怖いのが大丈夫な方はぜひ挑戦してください……!!

このフロアにはRED°オリジナルグッズを取り扱うオフィシャルショップもあるので、お土産も探してみてくださいね。

全身を使って体験する 4F

エスカレーターで4階に上がると、先ほどとは雰囲気が違うゲームたちが並んでいました。

4階は、その名も“ATTRACTION ZONE”、色々なフィジカルeスポーツが楽しめるフロアになっています。


すごい数ですね。こんなにたくさんの体験型ゲームがあることに驚きです。

特殊センサーのついた縄跳びを飛びながらの競走や、映像がマッピングされたボルダリングなど、ARやVRといったデジタル技術を活かすことで全身を使って楽しめるゲームが揃っています。


今は“ゲーム”と一言にいっても、画面を見て手先でコントロールするものだけじゃないんですね。

山田さん一押しのARスポーツゲーム“HADO”を体験させていただきました。

HADOは、わかりやすくいえばAR版ドッヂボールといったようなものです。

本来は3対3のチーム戦ですが、今回は体験なので、自動で動くロボットを狙うトレーニングモードでプレイしてみましょう。

腕にセンサーと、頭にヘッドマウントディスプレイを装着できたら正面を見てみてください。


おお!目の前に緑色の人形ロボットが見えます。

こちらが、 ヘッドマウントディスプレイで見えている世界。

センサーをつけた腕を前に突き出すと出る“エナジーボール”を相手に当てて戦います。

バンザイの動作をすると“シールド”で相手の攻撃を防ぐことができるので頑張って勝利してください!


うおっ……! ロボットの動きが早くてエナジーボールを当てるのが難しいです!

相手からも攻撃されるので、シールドだけでなく素早く体を動かして避けてくださいね!


面白い……!! ラリーの応酬か!!

そんなこんなで対戦終了。


なんとか勝利できました! 少し息が上がってしまいました。

トレーニングモードだと簡単すぎるかと心配しましたが、楽しんで頂けたようで良かったです。


短い時間でしたが、これだけでも軽い運動になったので1日中遊べば相当リフレッシュできそうですね。

まさに子供から大人まで楽しめるARスポーツ“HADO”。
敵を倒して進んでいくRPGバージョンも用意されていて、なんと4歳(!)のお子さんもプレイしているらしいです。
老若男女が一緒に楽しめる遊びが、デジタルの力で実現していることに感動しました。

大人も夢中になれる 5F

そして最上階の5階に上がると、“ULTIMATE ZONE”と名付けられた高級感のある空間が広がります。
入り口ではF1レーサーのユニフォームがお出迎え。

このフロアは、eモータースポーツや、ポーカーなどの頭を使うマインドスポーツ、そして“RED° ARENA”と呼ばれるゲーミングPCを揃えたブースなど、ちょっとだけ大人向けなエリアになっています。


車のハンドルやペダルがありますが、ゲームセンターにあるようなものと比べるととてもゴツいというか……非常に本格的な雰囲気ですね。

人気レーシングゲームの世界大会にも使われているシステムや、プロのレーサーの方が実際に練習に使用する“レーシングシミュレーター”も設置しています。

レーシングシミュレーターは実際の車両の操作感を忠実に再現しているので、ハンドルは重たく、走行に合わせてシート全体も動くので驚くと思いますよ。


免許が無くても本格的なドライビング体験ができるんですね。たくさんの種類がありますがどのような違いがありますか?

世界的な人気を誇るグランツーリスモというレースゲームや、実際のモータースポーツ界の方たちが練習に使っているシミュレーター、ドリフトやラリーの競技に特化したモデルなど、志向に合わせたコンテンツを用意しています。VRゴーグルをつけてより没入感のある運転を楽しめるものもありますよ。

eモータースポーツ群を抜けると、たくさんのPCが並んだ部屋がありました。

こちらは“RED° ARENA”です。

PCゲームはPCそのものにも高いスペックが要求されるのですが、ここには最新の高性能ゲーミングPCを32台用意してあります。


キーボードのカラフルな輝きが高性能であることを感じさせますね……。

ゲームにひたすらのめり込める環境を、自宅で用意できない人にとっては最高ですね。

一度入場してしまえば、朝10時のオープンから夜の22時まで使い放題なので、存分にゲームに浸れるはずです。

すでに常連の方もいます。初心者の方にはスタッフがレクチャーするので、まだPCゲームをやったことのない人にも来てもらいたいです。

スタッフもゲーム好きの方たちばかりとのこと。ゲーム好きにとっては、まさに夢のような環境です。

さらに奥に進むと、音楽の流れる部屋が。

ここは、最先端のXR映像システムを導入した“RED° TOKYO TOWER SKY STADIUM”です。XRとは「クロスリアリティ」の略で、VRやARもXRのくくりに入ります。

今日はダンスショーが行われるのでぜひ見てみてください。ステージの映像にリアルタイムで3DCG映像を合成し、現実と仮想世界を融合した映像体験ができますよ。


デジタルと組み合わさった、今までにみたことのない質感のダンスショーですね。

ダンスショー以外にも、DJイベントやファッションショー、eスポーツの大会など様々な用途で使われています。リアルイベントと映像配信を同時に行う、日本初のハイブリット型アリーナです。


とても迫力があって興奮したので、今後どんなイベントが開催されるのか期待大です。

キッズコーナーや食事も充実 1F

1階にはキッズコーナーや食堂も設けられています。こちらは入場チケットがなくても利用することができます。

入り口からすぐの床に投影された川を泳ぐ動物のシルエットにタッチすると……

シルエットがカラフルに変化しました!

最新技術のデジタルコンテンツを活用した“RED° KIDS”では、体を使った遊びで小さなお子さんの好奇心を刺激し、能動的に思考力や学ぶ力を育んで頂けます。

こちらの砂場は、砂の高低差に合わせてリアルタイムで映像をマッピングしています。

高く積まれた砂山には緑が茂り、深く掘られた穴には水中の世界が広がっている仕掛けです。


すごい! こんな砂場、ずっと遊べちゃいますね。

ほかにも、自分が色塗りした動物が動き出したり……

子供サイズのボルダリングや、インタラクティブな仕掛けが施されたボールプールなど、頭と体の両方を使って楽しめる遊びばかりでした。

1階には、“RED° SHOKUDO”というお食事処も完備しています。

東京タワーならではの日本の王道感とRED°ならではの新しさをかけ合わせたメニューになっているので、体を使って遊んだ後は、こちらで美味しいご飯をおなかいっぱい食べてくださいね。

東京タワーの真下にできた、現実世界と仮想世界が融合したRED° TOKYO TOWER───

今どきのゲームに疎い筆者でも存分に楽しむことができる、最新エンタメ施設でした。

子供から大人まで年齢を超えて楽しめる新スポットに、みなさん足を運んでみてはいかがでしょうか。

「RED° TOKYO TOWER」施設詳細・アクセス

RED° TOKYO TOWER 公式サイト
https://tokyotower.red-brand.jp

チケットはこちらから

所在地
〒105-0011
東京都港区芝公園4-2-8
TOKYO TOWERフットタウン内1F,3F-5F

営業時間
10:00 – 22:00 年中無休

電車をご利用の方
大江戸線 赤羽橋駅 徒歩5分
日比谷線 神谷町駅 徒歩7分
三田線  御成門駅 徒歩6分 芝公園駅 徒歩10分
浅草線   大門駅 徒歩10分
JR線   浜松町駅 徒歩15分

車をご利用の方
首都高速都心環状線芝公園出口より7分

 

取材・執筆 セキヒカル