ふなばしアンデルセン公園
5つのゾーンからなる約38ヘクタールの都市公園。四季を通して、常時150種類10万株の草花を楽しめます。園内では船橋市の姉妹都市であるデンマークにちなみ、デンマークで生まれた世界的な童話作家H.C.アンデルセンの物語の世界観も楽しむことができます。
「ふなばしアンデルセン公園」でメルヘンな風景とお花畑を満喫!
近年、SNSで撮影スポットとして人気の千葉県・船橋市にある「ふなばしアンデルセン公園」。四季折々の花が咲き誇る広大な園内には、デンマークの牧歌的な雰囲気が楽しめる「メルヘンの丘ゾーン」など魅力にあふれています。そんな園内を、広報さんにぐるっと案内してもらいました!
目次
千葉県船橋市の船橋駅から、バスで約40分の場所にある「ふなばしアンデルセン公園」。広々とした園内ではエリアごとの美しい景観が楽しめることから、国内でも指折りの人気観光スポットとなっています。
園内のところどころにお花畑があり、四季折々の草花が咲き誇っています。
最近では、お花を生かした映えスポットがSNSで大人気!
また、デンマークの職人が手掛けた風車などもあり、のんびりとしたメルヘンな風景が楽しめます。
園内には、まだまだ魅力があるはず! そこで、広報担当の藤田さんに園内の見どころをたっぷりと教えてもらいました。
異国情緒あふれる「メルヘンの丘ゾーン」
「ふなばしアンデルセン公園」は船橋市の姉妹都市であり世界的な童話作家のH.C.アンデルセン生誕の地でもあるデンマーク・オーデンセ市をテーマにしています。
アンデルセンは「みにくいアヒルの子」とか「にんぎょひめ」とか「マッチ売りの少女」とか、日本でも有名な作品がたくさんありますね。
園を象徴する「メルヘンの丘ゾーン」の石畳はデンマークから運ばれてきた石を使っていたり、本場の博物館にある建物と同じものがあったりと、本格的な異国情緒を味わえます。
ちなみに広場の中央にある噴水は、アンデルセン童話の「みにくいアヒルの子」のラストシーンを表現しているんですよ。
ホントだ、白鳥が羽ばたくシーン! こんなところにも童話の世界観が表現されているんですね。
噴水の周りには、いまの時期だとさまざまな種類のパンジーや……
チューリップなどのお花が咲いています。こうして季節ごとにお花を植え替えることで、いつ足を運んでも楽しんでもらえるように工夫をしています。
「メルヘンの丘ゾーン」の中央に建っているあちらの風車は、デンマークの職人が来日して建設したものです。1800年代のデンマークの農家にある風車をイメージし、忠実に再現しています。建物の材料も、すべてデンマークから持ってきているんですよ。
日本では見られない建物だから、異国情緒がすごく感じられますね~。
風車の前にある円状の花壇は、撮影スポットにおすすめです! 現在(取材時は2月)は100種類のパンジーとビオラを展示していますが、春はバーベナ、夏はひまわりなど季節ごとにお花を変えています。
風車とお花のバランスがとっても素敵。みなさん、撮影するならココですよ~!
続いて「童話館」に入ってみましょう。この建物はデンマークの1800年代の小学校をイメージしています。
日本の小学校とは雰囲気が全然ちがう! かわいらしい建物だなぁ。
わぁ、大きな絵が壁一面に! この絵はなんですか?
これはアンデルセンの生涯を描いた壁画です。現地の「アンデルセン博物館」にあるものを再現して描かれました。
館内にはほかにも、アンデルセンについてのギャラリーやシアター、アンデルセン童話などを自由に読むことができる図書コーナー、ワークショップができる多目的ルームなどがあります。
親子で楽しめる充実した施設ですね。
「童話館」の外には、オ―デンセ市の「アンデルセン公園」にあるアンデルセンの立像の複製があります。複製化が許可されたのは、デンマーク国内外で初めてなんですよ。
これを見ると、オーデンセ市にとってアンデルセンはシンボル的存在なのがわかります。
デンマークの文化がわかるものとして、1800年代のデンマークの農家を再現した建物もあります。
これまた日本の農家とは雰囲気が違う!
建物の中には当時のベッドや窯、農具などが展示されていて、デンマークの昔ながらの農家の生活風景を見ることができます。かわいらしい造りなので、撮影スポットとしても人気が高いです。
なんだか絵本に出てきそうな雰囲気。デンマークの文化をもっと知りたくなってきました!
自然の中で遊び尽くす「ワンパク王国ゾーン」
今度は「太陽の橋」をわたって、公園内で最初に作られた「ワンパクの王国ゾーン」に行きましょう!
ん? なんだか子どもの遊ぶ声に混ざって動物の声も聞こえてくるような……?
「ワンパク王国ゾーン」には「どうぶつふれあい広場」があって、ヤギやヒツジ、ウサギやモルモットと触れ合うことができるんですよ。
あっ……小さいヤギさんと目が合った!
数頭いる小さなヤギたちは、2021年12月に生まれたばかりです。せっかくなので、塀の中に入って触れ合ってみてください。
ヤギもヒツジもリラックスしていますね。人に慣れていて、近くまで来てくれるのがうれしい~。
隣接している「ポニーの広場」では、5歳から小学生までのお子さま向けに乗馬体験も行っています。
乗馬体験も、お子さんにとって貴重な体験になりそうですね!
少し奥に進むと、噴水がある「にじの池」があります。暑い季節になると、池に入ってプールのように遊ぶことができます。
夏の暑い日に入ると気持ち良さそう!
その横にある「アルキメデスの泉」という水の学習施設には、アルキメデスが考案したといわれる足踏水車があります。お子さまが上に乗って、足で踏むと水車がくるくると回る仕組みです。
ほかの場所ではあまり見かけない珍しい遊具があるんですね。
さらに進んだ先にある「芝生広場」では、たくさんの遊具やアスレチックで遊ぶことができます。たとえば、高さ約13mの「ワンパク城」という大型の遊具には大きなすべり台があって、一気にすべり降りる感覚は爽快です!
けっこうな高さ! 大人でもすべるのに勇気がいるかも。
また、森の中にある「森のアスレチック」にも難易度が違う多種類のアスレチックがあるので、お子さまから大人の方まで楽しんでいただけます。体を動かすのが得意な方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
遊び疲れたら、「太陽の橋」のたもとにある「牧場のあいす屋」さんで、搾りたての牛乳を使った地元酪農家が作るアイスクリームを食べながら休憩するのもおすすめです。
遊んだあとの火照った体に冷たいアイスは最高!
「花の城ゾーン」でお花をバックに記念撮影!
次は、小さなお子さまをお連れの方や、ゆっくりとお花を見てまわりたい方におすすめの「花の城ゾーン」をご案内します。入り口にある三角屋根の「花の城レストハウス」はオーデンセ市にある「クヌート教会」をイメージしていて、中には授乳室や休憩所を備えています。
「花の城ゾーン」には、3歳以下の小さなお子さまが遊べる「キッズガーデン」をはじめ、アンデルセン童話『妖精が丘』に登場するトカゲをモチーフにした「とかげネット」、デンマーク製の遊具などのユニークな遊具もそろっています。
「ワンパク王国ゾーン」は小学生くらいのお子さんが多かったですが、それより小さいお子さんでも遊べるんですね。
また、「花の城ゾーン」ではゆったりと散策しながら四季折々の花を観察していただけます。
散策しながら四季を感じることができるんですね。知らないお花もたくさんあるから、知識も身について楽しい!
「ハートのトピアリー」という、草花を生かしたハート形の撮影スポットもご用意しています。トピアリーの前にはスマホを置く台もあるので、お気に入りの一枚を撮ってみてくださいね。
ハート型がかわいい~! 季節によって色合いが変わるから、来るたびに雰囲気の違う写真が撮れそうです。
ほかにもさまざまな楽しみ方が!
最後は「メルヘンの丘ゾーン」に戻って、「コミュニティーセンター」のグッズショップでお土産を見て楽しんでください!
グッズショップには、実際にデンマークから取り寄せた雑貨など、幅広いグッズを取り揃えています。
とってもかわいいグッズがいっぱい! 大満足の一日でした。今日は本当にありがとうございました!
ほかにも園内には、「太陽の池」でゆっくりボートに乗ることができたり……
「子ども美術館ゾーン」の6つのアトリエとワークショップ室で、シール版画や陶芸、はたおり体験などさまざまなプログラムに挑戦できたり……
「自然体験ゾーン」で森の中を散策したりと、さまざまな楽しみ方ができます。「ふなばしアンデルセン公園」は、訪れるたびに新しい景色を楽しむことができる魅力いっぱいの公園でした!
「ふなばしアンデルセン公園」施設概要
公式HP:https://www.park-funabashi.or.jp/and/
所在地
千葉県船橋市金堀町525番
料金
一般 900円 、高校生(生徒証を提示) 600円、小・中学生 200円、幼児(4歳以上)100円
営業時間
9:30~16:00(時期によって異なる)
※交通アクセス・駐車場の情報や休園日は公式HPをご確認ください。
取材・執筆:稲垣恵美