グランベリー大地
都心からもアクセス抜群の茨城県に、新しい“いちご園”がオープンしました。「宙に浮くいちご」や「いちごスイーツ」「いちご狩り」が楽しめます。
いちごが宙に浮く?空中いちご園「グランベリー大地」に行ってみた
水戸納豆などで知られる茨城県ですが、実はいちごの産地としても有名です。そんな茨城県に新しくオープンしたいちご園に「宙に浮くいちご」があるんだとか。真相を確かめるべくさっそく取材してきました。
目次
たくさんの、いちご……
かわいい、いちご……
ケーキの、いちご……
いちごが宙に浮いている───
そんなおもしろい噂を聞きつけてやってきたのは、茨城県常総市。「宙に浮くいちご」とは一体なんなのか。真相を確かめてきたので、みなさんにご紹介いたします!
関東初!日本最大級の空中いちご園
東京駅から車で約1時間、圏央道常総インターチェンジを降りてすぐ到着したのは、空中いちご園「グランベリー大地」さんです。電車でも都内から約1時間というアクセス抜群な場所にあります。こちらの農園さん、2022年12月17日にオープンしたばかり。
かねてから“いちご狩り”が楽しめるスポットとして知られていたという、こちらの農園さん。県内でも有数のいちご狩りスポットだったんだとか。看板のロゴマークもいちごになっていて、期待が高まります。
茨城県というと水戸納豆のイメージが強いですが、実は全国7位のいちごの生産地でもあります。いちごの収穫時期は12月から5月ごろで、この時期になると茨城県内ではいくつかの農園さんでいちご狩りを楽しむことができます。
受付を済ませたら、さっそくビニールハウスに向かいます!
他にはない ここだけのいちご狩り
ビニールハウスは全部で5つ。総面積はなんと約17000平方メートルもあります。
栽培されているいちごの数は約19万本、一列に並べると20kmにもなるんだとか。
いざ、ビニールハウスに入ります。
中に入ると、いちごの甘~い香りが漂っています。頭上には何やら長い列が。
ずっと奥まで続いています。よく見てみると……
いちごだ!
いちごが、いちごが宙に浮いています!これぞまさに“空中いちご園”ですね。なんとも可愛らしい光景です。
スタッフ「ではリフトをおろしますね〜」
スタッフが機械を操作すると、いちごのレーンが降りてきました。
いちごを取りやすいように、ちょうど腰から胸くらいの高さに調整してくれます。
見渡す限りのいちごたち。食べるだけでなく、見たり写真を撮ったりして楽しめるのが空中いちご園ならでは。毎週金曜、土曜、祝日の前日限定(予約制)で、LEDにライトアップされた“夜のいちご狩り”も用意されているとのこと。
いよいよ、いちご狩りスタートです!
こちらの大きないちごをぱくり。
歯ごたえは柔らかく、かじった瞬間にジューシーな果汁が口の中に広がります。程よい甘さに酸味が効いていて、これぞいちごといった味わいです。おいしい!
こちらの小ぶりでキュートないちごもいただきます。
先程のいちごとは違い、こちらはしっかりとした歯応え。酸味は抑え目で、非常に甘いです。同じいちごでもこんなに味が違うとは驚きます。
グランベリー大地では、「とちおとめ」「章姫(あきひめ)」「あまおとめ」「紅ほっぺ」「やよいひめ」「恋みのり」「おおきみ」の7種類のいちごを栽培。普段はできない“いちごの食べ比べ”という贅沢ができちゃいます。
上下に動く可動式タイプの棚で、いちごが宙に浮くように垂れ下がって栽培される「高設栽培」と呼ばれるこの栽培方法。見た目のおもしろさだけではなく他にもメリットがあります。
立った状態で一番取りやすい位置にいちごを配置できること、清潔にいちごを栽培できることに加え、床がフラットになっていることで車いすやベビーカーでの入場が可能です。いろんな方々にいちご狩りを楽しんでもらえるとてもハッピーな仕組みなのです!
そんなグランベリー大地の成り立ちについて、広報部の吉原陸さんにお話を伺いました。
ここでは、もともと下妻農場として観光いちご園を14年ほど行ってきました。遠方からもたくさんのお客様が来てくださり、いちご狩りを楽しんでいただいておりましたが、わざわざ遠くから来てもらったのに40分ほどのいちご狩りだけをして帰られるというのがもったいなく感じている部分がありました。ハウスの老朽化もあったのと、市が進める事業に応募したことをきっかけに、グランベリー大地としてリニューアルいたしました。
リニューアルに際して、せっかくなら今の時代に合わせて写真映えするようなハウスにと構想しました。さらに、半日ほどは楽しんでもらえるような“いちごづくし”の時間を提供できたらという思いで、カフェも併設。グランベリー大地は他に類を見ないいちご園となっているので、まずは農園全体を見て、エンターテイメントとして楽しんでもらえればと思います。
いちごの楽園といえるような、空中いちご園「グランベリー大地」
ちなみに吉原陸さんのおすすめいちごは「やよいひめ」だそうです。甘みと酸味のバランスがちょうど良く、コクが深いのだとか。
カフェも併設 贅沢いちごスイーツ
さて、いちご狩りの後は吉原さんのお話にもあったカフェに行きましょう。
ずらりと並んだいちごのスイーツたち。メニューも豊富です。
これでもかというほどにいちごを使用したケーキや、
あまり見たことのない、いちごのティラミス。
昔ながらのいちご大福に
いちご団子串なる変わり種まで。
アルコールも用意してあるのでぜひ。
カフェスタッフの皆さんも、いちごが良く似合う。
大きなパフェを食べてみたかったのですが・・・
ひとりでは食べきれない!ということで、ケーキとティラミスをいただきました。
ティラミスは、口の中でとろけるような甘みといちごの香りが存分に楽しめる一品です。
そして「グランベリードーム」と名付けられたケーキは、ズコットケーキというドーム型のケーキに入れられる限りのいちごを入れた、まさに“いちご農園でしか食べられないケーキ”です。なんと1ホールに100個を超えるいちごが入っているそうです。こんなに贅沢なケーキが800円で食べられるとは、本当に信じ難い……
どちらもいちごの甘味を生かした上品な味わいでした。
いちごづくしはお土産も
お土産コーナーも充実。
生のいちごはもちろんのこと、
いちごのポップコーンや、
バウムクーヘン。
こちらは地元の茶園さんとコラボした和紅茶。
私はこちらの、いちごのプリンを購入しました。
いちごづくしの1日を過ごして、おうちにもその余韻を持って帰れるなんて、幸せですね。
見て楽しい食べて楽しい空中いちご園「グランベリー大地」みなさんもぜひ体験してみてください!
「グランベリー大地」施設詳細・アクセス
「グランベリー大地」公式サイト
https://granberry-joso.jp
所在地
〒300-2507
茨城県常総市三坂新田町2383
営業時間
・いちご狩り受付 9:30~14:50(無くなり次第終了)※夜のいちご狩りは予約制
・販売 9:30~17:00(夜のいちご狩りの場合は20:00まで)
・カフェ 10:30~16:00(夜のいちご狩りの場合20:00まで)
料金
大人 平日¥2,200 土日祝¥2,500 夜¥3,000
小学生 平日¥1,500 土日祝¥1,800 夜¥2,200
園児 平日¥1,200 土日祝¥1,500 夜¥1,800
※その他団体割引などあり
電車をご利用の場合
常総線三妻駅下車徒歩10分
車をご利用の場合
常磐道谷和原ICより30分
圏央道常総ICより2分
取材・執筆 セキヒカル