東京都

檜原森のおもちゃ美術館

東京都の檜原村に「檜原森のおもちゃ美術館」がオープンしました。地元の森林資源をふんだんに活用した空間では、隣接するおもちゃ工房で作られたオリジナルおもちゃや、名産品が収穫できるコーナーなど、檜原ならではの工夫が盛りだくさんです。

0歳から100歳まで遊べる!檜原森のおもちゃ美術館へ行ってきた

檜原森のおもちゃ美術館は、檜原村の森の恵みを生かした体験型ミュージアム。檜原村の魅力を伝える木のおもちゃとあそびであふれています。 楽しみ方をスタッフさんに教えていただきました!


檜原森のおもちゃ美術館は、檜原村の豊かな森の恵みを生かした「体験型美術館」です。島を除くと東京都で唯一の村である檜原村は、総面積の93%が森林。そこでで育った木材をふんだんに活用した空間には、檜原の魅力を伝える木のおもちゃとあそびで溢れています。 

ボルダリングや滑り台などの全身を使ったあそびをはじめ、収穫ごっこがたのしめるスペースや、

世界中から集められた名作おもちゃを体験できるスペースもあり、子どもからお年寄りまで幅広い世代の方が楽しめる美術館です。

スタッフの清水さん

今回はスタッフの清水さんに魅力を教えていただきました。

 

動き回って楽しめる体験フロア

檜原森のおもちゃ美術館は、四谷にある「東京おもちゃ美術館」の姉妹館です。当館は東京おもちゃ美術館の総合監修を受けています。

東京おもちゃ美術館とは?

「人間が初めて出会う芸術は、おもちゃである」という考えた方をもとに、体験型ミュージアムとして東京都に開館。見るだけでなく、実際におもちゃに触って遊べる、というのが特徴です。あそびながら木の魅力を伝え、木のファンになってもらう「木育」の普及を重点的に行なっています。

東京おもちゃ美術館公式サイト:http://goodtoy.org/ttm/

檜原村のめぐみが詰まった「山ひろば」

 

この「山ひろば」は檜原村の地形をイメージして作られています。岩山をイメージしたボルダリングのスペースや、北秋川をイメージした檜原のヒノキで作ったたまごプールで思う存分体を動かして遊んでください。側には収穫あそびができるスペースもあります。

山ひろばの頂上にあるシンボルツリーでも収穫あそびができます。檜原村特産の柚子のおもちゃは、よく見るとそれぞれの果実で色味が少しずつ違うんですよ。

壁にも大きなイチョウの木のおもちゃがありますね。

檜原森のおもちゃ美術館は、閉校した旧北檜原小学校の敷地に作られました。建物は取り壊されてしまいましたが、少しでも思い出を残すために使える素材を活用しています。小学校のシンボルツリーだったイチョウは、遊具に生まれ変わりました。各コーナーのプレートも、音楽室の黒板をリメイクしたものなんですよ。

この黄色いラインは五線譜だったんですね。

お店もキッチンも体験できる「ごっこひろば」

このスペース全てが「ごっこひろば」です。奥にあるマルシェで野菜や果物を買って、そのままキッチンで自由にあそべます。

ごっこ広場の奥あるのはピザ窯ですか?

そうなんです。ここでピザ焼きごっこをしたり、薪割りごっこをしたり、ユニークなごっこあそびができますよ。

ひっつき虫を集めて楽しい「森ひろば」

森の木々は、よくみると小さな穴が空いています。奥にひっつき虫が潜んでいるので、みつけて捕まえてください。

これはハマりそうです。カゴに取ったひっつき虫を穴に返すのも楽しいですね。

壁も階段も遊べる仕掛けが施されている

もしかしてこの壁もなにか仕掛けがありますか?


はい。ここはボール転がしのコースになっていて、ジャガイモを模したボールを転がして遊べます。ジャガイモは檜原村の特産の一つなんですよ。


1階から2階へ移動する踊り場にはログハウスがあります。中にネット遊具がついているので、その中を通って2階に行くこともできます。


これは楽しそう!

2階に行くと、まず檜原村の木で作られたおもちゃ「LOGGY」が楽しめる木のおもちゃひろばがあります。独特の形がかわいらしいですよね。

昔ながらのあそびが集まる「でんしょうあそびひろば」

このコーナーは日本に昔から伝わるおもちゃを集めました。特に年配の方は懐かしめるのではないでしょうか。

けん玉やコマだけでなく、メンコまであるんですね。このメンコ、ずいぶんと年季が入ってリアルじゃないですか?

それは館長の私物なんです。

なんて物持ちがいい…… ! おもちゃを大切になさっているんですね。

コマのコーナーにはユニークなコマがたくさんあります。このコマはCDをリメイクしてつくられたコマです。簡単に回せるものも多いので、手にとって遊んでみてくださいね。

こちらはけん玉ですね。こんなにたくさんある!

色や材質が違うけん玉が並んでいます。あそび方に困ったときは、ぜひスタッフにお声がけください。お手伝いしますよ。

清水さんはけん玉ができるんですか?

はい! ここでお仕事を始めるときに特訓しました!(笑)

世界の良質なおもちゃが集う「グッド・トイひろば」

こちらはグッド・トイを展示したコーナーです。グッド・トイとは、東京おもちゃ美術館を運営している「芸術と遊び創造協会」が、世界中のおもちゃから選びぬいたおもちゃです。

棚に置かれているグッド・トイは、お手にとって実際に遊んでいただくことができますよ。  

ボードゲームやバランス系おもちゃなど、ご家族みんなで楽しめるおもちゃがたくさんあります。ぜひお父さん、お母さんも一緒に楽しんでください!

年齢を問わず遊べるゲームばかりで、時間を忘れてしまいますね。

 

赤ちゃん木育ひろば

3歳未満の小さなお子さん向けのひろばもあります。こちらにも小さいですがヒノキのたまごプールがあるので、小さなお子さんだけでゆっくりと遊べますよ。置かれているおもちゃも、0歳から楽しめるおもちゃばかりです。

たしかに元気よく走り回る子どもと赤ちゃんが同じ部屋だと、お互い気を使いそうです。別の部屋でゆっくりできるのはうれしいですね。

てんじひろば

おもちゃの企画展を行うスペースです。現在は「世界の人形」を展示しています。こちらにもおもちゃで遊べるスペースがあるんですが、他のコーナーに比べて使う方が少ないのでゆっくり遊べますよ。

本格的な機材が揃った木工室


木工ワークショップに挑戦できる「木工室」もご用意があります。お時間があればぜひ挑戦していただきたいです。

※ご来館時期によってメニューが異なるので、事前にご確認ください。

ミュージアムショップやレストランも併設

素敵なおもちゃばかりですね! 自宅にも欲しくなります。

当館で展示しているおもちゃの一部は、1階のミュージアムショップでお求めいただけます。ぜひ覗いてみてくださいね。また、館内にはカフェも併設されており、檜原村の特産品を盛り込んだメニューが召し上がれます・大きな窓から見える景色と一緒に、美味しいランチとコーヒーをお楽しみください。

CruChoi くるちょい(ミュージアムショップ)

【定休日】木曜日・年末年始
【営業時間】
10:00〜16:20

 

さとやま食堂(ミュージアムカフェ)

【定休日】月曜日・木曜日・年末年始
【営業時間】11:00~16:00
・ランチタイム 11:00~14:00
・カフェタイム 14:00~16:00(L.O. 15:30)


ぜひ、檜原森のおもちゃ美術館にあそびに来てくださいね。お待ちしてます!

檜原森のおもちゃ美術館 施設詳細

公式HP:https://www.hinohara-toymuseum.com/

開館時間

10:00~16:00 (最終入館15:30)

休館日

毎週木曜日、年末年始ほか

料金

【一般の方】

おとな(中学生~65歳未満) 1000円
こども(生後6か月未満) 無料
こども(6か月~小学生) 700円
シニア(65歳以上) 500円

※身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は提示で無料。

【檜原村民の方】

おとな(中学生~65歳未満) 500円
こども(小学生まで) 無料
シニア(65歳以上) 無料

※身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は提示で無料。
※ 檜原村民:檜原村内に在住、在学、在園している方

●お得な平日半年パスポートもあり。詳しくはHPをご覧ください。

アクセス

東京都西多摩郡檜原村小沢3783番地

車でお越しの場合

・中央自動車道を利用

「八王子インター」から滝山街道経由およそ28km 50分/「上野原インター」から甲武トンネル経由およそ30km 50分

・圏央道を利用

「日の出インター」から五日市街道経由およそ22km 40分/「あきる野インター」から滝山街道経由およそ19km 35分

■電車とバスでお越しの場合

JR武蔵五日市駅下車後、西東京バス・「藤倉行き」のバスへご乗車ください(1番のりば)
「小沢(おざわ)」バス停下車(乗車時間 約30分)

詳しくはこちらをご覧ください。

 

取材・執筆:りお