東京都

Immersive Museum(イマーシブミュージアム)

Immersive Museum(イマーシブミュージアム)は、名作絵画に没入できる、体験型のアート展。視界いっぱいに投影された名画の世界へ入り込むような鑑賞体験を楽しめます。

色と光の洪水! Immersive Museum(イマーシブミュージアム)で名作絵画の世界に飛び込んでみた

日本橋三井ホールで開催中のImmersive Museumを取材。モネの『睡蓮』やドガの『踊り子』など、印象派を代表する8名の画家による約70作品が巨大空間に映し出されます。絵画世界に没入して思い思いに過ごす優雅な時間は格別。おみやげやフード・ドリンクも全部おしゃれでした!


日本橋三井ホールでImmersive Museum(イマーシブミュージアム)が開催中です。

モネの『睡蓮』やドガの『踊り子』など印象派絵画がホール全体に映像で投影される大迫力のアート展。

本当に絵の世界に入りこんでいくような、ワクワクの体験ができちゃいます。

そんな最新テクノロ ジーによる”飛び込むアート”をさっそく体験してきました!!!

メディア向け内覧会には、監修の早稲田大学文学学術院 坂上桂子教授、公式アンバサダーの女優の杏さん、『13歳からのアート思考』著者の末永幸歩さんが登壇。

公式アンバサダーの杏さんも、大好きな作品を大スクリーンで細部まで見ることで新たな発見があったと大絶賛!

実際に体験してみると、別世界に飛び込んでいく不思議な冒険のよう。自由に空想を繰り広げていた幼少期の感覚を思い出します。

子供も没入型のアートを通して美術に興味を持てそうですし、なにより名画はビジュアルが強いので”絵”になりますよね。

この記事では、そんな絶景体験ができるImmersive Museumの魅力をお伝えします。

絵画世界を映すホールで過ごす優雅な時間

Immersive Museumの舞台は、高さ6m、床面積およそ700 m²(約423畳!)のホール。

写真内の人のサイズ感を見てもらえれば分かるように、コンサートや舞台公演などにも使われる巨大な部屋です。

この壁と床ぜんぶに絵画が投影され、まさにアートの中に没入できる不思議な空間になっています。

映像が投影されると、ホールの雰囲気は一変。あたり一面、夕焼けに包まれる海になりました。

足もとでは波が揺らめき、水の上に立っているみたいです。

すると、風景が少しずつ絵画のタッチに変化。印象派の名前の由来にもなった、クロード・モネ『印象・日の出』が現れました。

単に絵を大きく映すだけでなく、印象派絵画について実感できるような映像が投影されるのがImmersive Museumの特徴。

提供写真

じっくり鑑賞したり、ぼーっとしたり、カラフルな光の渦の中で自分を撮ったり。

来場者は、この杏さんのイメージ写真のように絵画空間のなかで思い思いの時間を過ごすことができちゃいます(制限時間はなく、目安としては60分程度楽しめる展示とのこと。)

絵画の細部まで堪能したり、印象派の独特な筆のタッチを感じたり、色や光に包まれたり……。

8章構成の映像で、19世紀のフランスで絵画の世界に 大きな革新をもたらした作品群を堪能することができます。

■展示作品情報

クロード・モネ
「睡蓮」、「印象 日の出」、「ラ ジャポネーズ」、「積みわら」、「ロンドンの国会議事堂」、「ルーアン大聖堂」

エドガー・ドガ
「バレエの舞台稽古」、「舞台の踊り子」、「オペラ座のオーケストラ」

ピエール=オーギュスト・ルノワール
「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」、「少女イレーヌ」、「猫と眠る少女」、「陽光のなかの裸婦」

カミーユ・ピサロ
「霜」、「収穫」

ベルト・モリゾ
「身支度をする女性」、「読書」、「モルクールのリラの木」

アルフレッド・シスレー
「秋、ブージヴァル付近のセーヌ河畔」、「曇天のサン・マメス」

ギュスターヴ・カイユボット
「ボート漕ぎ」、「床を削る人々」

メアリー・カサット
「お茶の時間」、「マルリーの庭で編み物をするリディア」

今回取り上げられているのは、印象派を代表する8名の画家による約70作品です。

70作品も把握していたら、これからは「印象派? 知ってる知ってる」と言っても良いのではないでしょうか。

そして、やっぱり見どころは『睡蓮』連作。

美術知識のない自分でも知っている『睡蓮』の世界に入れて不思議な感動があります。

クロ ード・モネによって繊細に描かれた明るい朝の空気が、更にダイナミックに押し寄せてくるようで圧倒されました。

もうひとつ興奮したのが、額縁を通り抜けて絵画の中に入っていくような映像。

ギュスターヴ・カイユボット『ボート漕ぎ』に視点が近付いていくと……

窓から見ているように奥行きが現れ……

絵の中の世界へ!!

名画に飛び込んでいく、というよりむしろ室内から絵画世界に飛び出していくような感覚でした。

臨場感バツグンで刺激的な絵画鑑賞体験。Immersive Museumで上映される映像は何周観ても飽きそうもないので、時間に余裕をもって来場することをオススメします!

ちなみに、ホールを出たあとの通路には「人がいない隙に動きだす絵画」も展示されているのでぜひご注目を。

『猫と眠る少女』も、オフの日は猫をなでているのかも。

名作絵画が切り取った瞬間の、前後を想像できて楽しい展示でした。

絵画モチーフのドリンクも息を呑む美しさ!

Immersive MuseumはCafé&Giftエリアも展開しており、印象派をモチーフにしたドリンクやフードも提供しています。色彩豊かで、とーっても映えますね。

ゼリードリンクはクロード・モネ『日の出』『睡蓮』『睡蓮の池と日本の橋』をイメージ。

『日の出』ゼリードリンクを実際に頂いてみたところ、爽やかな甘さの炭酸とドゥルンドゥルンのゼリーのバランスがよく、満足感あるひと品でした。

それにしても、どれもとにかく美しいですね。

アルコールも提供しているので、大人のデートにもオススメです。

 充実のお土産!色とりどりの思い出を持ち帰って

Immersive Museumは印象派モチーフのグッズも多数用意しています。

定番のお菓子、お皿などの日用品、そしてモネ柄の豆しばなど色々なグッズがあり、見ていて飽きません。

そんな中で特に目を引いたのがこちらの「モネの宝箱」、琥珀糖のギフトボックスです。

名作絵画の色使いは、形を変えても美しいですね。

絵画の世界を実体験として鑑賞し、カラフルな思い出を持ち帰れるImmersive Museum。

アートに造詣が深い人にも、子どもや初心者にも新鮮で刺激的な場所なので、ぜひ最先端の鑑賞体験をしに行ってみて下さい。

Immersive Museum(イマーシブ ミュージアム)施設概要・アクセス

公式サイトhttps://immersive-museum.jp/

開催期間:2022年7月8日(金)~2022年10月29日(土)

開催時間:10:00 – 21:00(20:20 最終入場)

会場:日本橋三井ホール(東京都中央区室町2-2-1 コレド室町15F)

チケット

大人 2,500円(税込)
中学生・高校生・専門学生・大学生  1,500円(税込)
小学生以下 無料

『睡蓮』のゼリードリンクと杏さん。杏さんのような白系の服だと、カラフルな映像の中で映える写真が撮れるのでオススメです。

取材・執筆:勝山ケイ素