兵庫県

NATURE STUDIO

廃校をリノベーションした新たな複合施設「NATURE STUDIO(ネイチャースタジオ)」が神戸に誕生しました!施設内には、小学校時代を思い出させてくれる懐かしい仕掛けがたっぷり。

廃校を活かしたコミュニティ型の複合施設「NATURE STUDIO」に行ってきた!

2022年7月、神戸の市街地を抜けた先に廃校をリノベーションした複合施設「NATURE STUDIO(ネイチャースタジオ)」。今回は、運営の稲葉さんにNATURE STUDIOの魅力について伺いました。


人気ブランドのショップや飲食店が立ち並ぶ神戸随一の繁華街「三宮」駅から、バスに揺られて20分ほど。

人々が行き交う賑やかな市街地を抜けた先。141年の歴史に幕を閉じた湊山小学校をリノベーションした複合施設「NATURE STUDIO(以下:ネイチャースタジオ)」が2022年7月1日にグランドオープンしました。

施設内には、ところどころに小学校の面影を感じられる「みなとやま水族館」や

子どもたちの思い出の体育館をそのまま活かした「FOOD HALL」、

実際に使用していた給食室をクラフトビールの醸造所として再利用するなど、

当時、子どもたちが過ごしていた小学校の面影を残しつつ、新たな魅力を取り入れた施設が建ち並びます。

今回は2022年7月1日にオープンした「ネイチャースタジオ」の魅力を運営の稲葉さんに教えていただきました!

「NATURE STUDIO」ってどんなところ?

さっそくですが、ネイチャースタジオの魅力を教えてください!

ネイチャースタジオは、”自然と暮らしをつくる”がコンセプトのコミュニティ型複合施設です。

人々の暮らしに寄り添う施設として、自然と触れ合える水族館やショップだけではなく、保育・就労支援など地域のための施設も入居しています。

施設内の「PICNIC GARDEN」。子どもたちが走り回ったり、お弁当を食べたり。

もちろん、閉校した湊山小学校をリノベーションした施設なので、ところどころに小学校の面影を感じることができますよ。

閉校した湊山小学校が姿形を変えてもなお、地域のコミュニティとして生き続けているんですね!

そうですね。地元の方だけではなく、ぜひたくさんの方々に来ていただきたいと思っています。

じっくりと生きものと語り合える「みなとやま水族館」

では、図書室や理科室などをリノベーションした「みなとやま水族館」をご案内します。こちらでは、生きものをじっくり観察することができます。

確かに、水族館でじっくり生きものを観察したことって少ないかも……。

生きものをじっくりと観察できる

椅子に座って、生きものを眺める

生きものが泳いでいる水槽の前には、椅子やクッションを配置しています。彼らに話しかけるような感覚で、じっくりと観察してみてくださいね。今まで知らなかった発見に出会えるかもしれません。

あれ?この椅子ってもしかして……?

気づきましたか?湊山小学校で実際に使用されていた椅子を再利用しています。

わ〜!懐かしい!大人は懐かしさに浸りながら、お子さんは水族館をより身近に感じながら楽しめるなんて、廃校ならではの水族館ですね。

ロッカーも当時のものを利用

床も当時のもの

そうなんですよ。そのほかにも、小学校のときのフローリングを水族館の床に使用したり、当時使用されていたランドセル入れをロッカーにしたりと細部に小学校だった面影を残しています。

ぜひ、「かくれ湊山小学校」を探して楽しんでほしいです。

生きものに近づく”工夫”

「みなとやま水族館」では、生きものと一緒に過ごす時間を楽しんでもらうためにさまざまな”体験”を用意しています。

例えば、チンアナゴの水槽の横には、自分もチンアナゴになった気分になれるフォトスポットがあり、いつもと違う視点で生きものの姿を観察することができます。

ゆらゆら浮かぶくらげなどを観察できるゆったりできるエリア

また、靴を脱いでくつろぎながら生きものと触れ合えるのも魅力です。

ゆっくりと生きものと向き合うことがない方にとっては、とても貴重な体験ですね。

そのほかにも、餌やり体験やドクターフィッシュの触れ合い、生きものと近づく体験などを通して、生きものを身近に感じるきっかけにして欲しいと考えています。

さらに、館内には琴のように柔らかな音を奏でる水琴窟があり、水が滴る様子をじっくりと観察していただけます。心が安らぐ瞬間を、ぜひ「みなとやま水族館」で楽しんでくださいね。

体育館をリノベーションした「FOOD HALL」

それでは、お待ちかねの「FOOD HALL」をご案内します!建物の2階に上がると、体育館をそのまま生かしたFOOD HALLが登場しますよ。

わ〜!本当だ!どこか馴染みのある風景が広がっていますね。体育館で食事ができるなんて、文化祭みたいでワクワクします。

体育館は、ほとんど手を加えずに躯体を活かしており、天井の骨組やキャットウォークなどもそのままなんですよ。

また、現在FOOD HALLには、神戸発祥のこだわりのカレーを提供する「カレー&カフェ マンドリル」、青森のりんごを使ったスイーツと生果のお店「あら、りんご。」そして同じ施設内でクラフトビールを醸造する「open air(オープンエア)」の3店舗のラインナップで、郷土に特化したお店を中心に集めています。

そのほかにも、兵庫県内で農家さんが育てたこだわりの野菜も販売しているので、ぜひ懐かしの体育館で素敵な時間を過ごしてくださいね。

給食室をビール醸造所に!「open air」

実はFOOD HALLで提供している「open air」のクラフトビールは、1階の元・給食室で製造されているんです。

給食室で製造されているクラフトビール、どんなものなのか気になります!!

給食室は排水などの設備がしっかりと機能しており、ビール醸造所にはピッタリだったんです。

これまで、どれくらいのビールを製造したのですか?

この日のラインナップ

オープン以降毎月5~6種類のビールを醸造し続けています。定番ビール以外は1回しか製造しない限定ビールなので、FOOD HALLではいつ来ても新しい味わいを楽しめます。

出来立てほやほやの限定ビール、飲まなきゃ損ですね!

ビールを造る際に出る大量の麦芽かすは、毎週近くの農場に運ばれ堆肥として再利用されています。将来的には、ネイチャースタジオのHERB SHOPで販売される苗として施設に戻ってくることを目指し、ビール造りにも力を入れています。ぜひopen airのビールを飲みに来てくださいね!

本日はありがとうございました!最後に、ネイチャースタジオの今後について教えてください。

ネイチャースタジオでは、地域の方々はもちろん、たくさんの方が参加できるイベントやプログラムも企画しています。今後は、自然と一緒に暮らす生活を体験できるプログラムや、地域と一緒に盛り上がれるような小学校の存在をひき継ぐイベントをやっていきたいと考えています。

ぜひ、自然と暮らしをつくるネイチャースタジオに遊びに来てくださいね。

「NATURE STUDIO」の施設詳細、アクセス

利用案内

〒652-0031
神戸市兵庫区雪御所町2-18
休業日:年末年始を予定
※詳しくはHPをご覧ください。

営業時間

8:00〜19:00
※施設によって営業時間は異なります。詳しくはHPをご覧ください。

アクセス

アクセス情報の詳細はこちらから。

取材・執筆:むなげちゃん