日清食品 POWER STATION [REBOOT]
東京都・日清食品ホールディングス本社内にある「日清食品 POWER STATION [REBOOT]」は、日本初の音楽特化・配信特化の無観客ライブハウス。生身のアーティストはもちろん、VチューバーやボカロPといった新時代の文化を発信する、「時空」と「次元」を超える体験を詰め込んだ場所です。
日清食品 POWER STATION [REBOOT]に行ってみた!若者の聖地が無観客ライブハウスとして復活
全席、神席。「日清食品 POWER STATION [REBOOT]」は、日本初の音楽特化・配信特化・無観客ライブハウス。22年の時を経て復活した若者の聖地を取材してきました!
目次
全席、神席。
日清食品グループが運営する「日清食品 POWER SATION[REBOOT]」は、日本初の音楽特化・配信特化の無観客ライブハウス。
1988〜1998年の10年間営業し、当時伝説的な人気を誇ったライブハウス「日清 POWER SATION」を22年ぶりに改装し、運営再開した施設です。
食事をしながらライブを楽しむ「フーディアムスタイル」の当時とはガラッと雰囲気を変え、LEDのバックパネルやフロアパネルを完備し、生まれ変わった「日清食品 POWER SATION[REBOOT]」。
なぜ、伝説のライブハウスが22年ぶりに突如REBOOT(再起動)することになったのか?
今回はライブ担当者の方に施設の紹介をしていただきながら、当日出演されていたSTU48のライブも鑑賞させていただきました!
コロナがきっかけで再起動(リブート)した「若者の聖地」
まずは、この施設ができた経緯から教えていただけますか?
この施設は、日清食品が1988年から1998年まで約10年間運営していた「NISSIN POWER STATION」というライブハウスが元になっています。当時はほぼ毎日ライブが開催され、若い人たちはここに入ることが一種のステータス。まさに「若者の聖地」だったそうです。
元々ライブハウスだったんですね!
有名アーティストの中では、忌野清志郎さんやL’Arc-en-Cielさん、JUDY AND MARYさんもこのライブハウスに出演されていました。
超ビッグネーム!世代ど真ん中です……!
ライブだけでなく、フーディアム(食事を楽しみながらライブを楽しむスタイル)の先駆けとして一時代を築いていたようです。1998年に閉館してからは、22年間ずっと会議室として使用されていました。
「バブル絶頂期の熱」が写真越しにも伝わってきます……!
内装は変わりましたが施設自体はそのままなので、当時を知っている方からすると「あっ!ここあの場所?」となるようです。
なるほど。閉館後は会議室として使われていた場所が、なぜ急にライブハウスへと復活を遂げたのでしょうか?
一番の理由は、新型コロナウイルス感染症の影響です。外出自粛ムードの中、「何か面白いことはできないか?」と社内会議を繰り返していたところ「オンライン配信はどうだろうか。」となり、急ピッチで準備を進め今に至ります。そのため、今は施設の運営方法も試行錯誤しながらドンドン進化している最中です。
そうした経緯があったんですね。さまざまな偶然が重なった、と言いますか。
そうですね。ここでは、ネット時代の若者たちに向けて、この時代だからこそできる新しいエンタテインメントを発信していこうと考えています。実は、名称の「REBOOT(リブート)」には「22年ぶりの再起動(リブート)」という意味が込められているんですよ。
22年ぶりに復活(再起動)した若者の聖地。字面だけでテンションが上がってきます……!
「音」と「一体感」が大きな強み
最近はライブ会場からのオンライン配信が増えていますが、他の施設との大きな違いはどこにあるのでしょうか?
2フロア吹き抜けの天井の高さを生かした音の響きの豊かさと、チャットを通じて生み出すアーティストと視聴者の双方向での一体感です。
特にライブの醍醐味である参加感を伴う一体感は、独自プラットフォームとLEDパネルを組み込んだステージだからこそつくれると考えています。視聴者がリアルタイムでチャットしたメッセージをステージに投影することで、アーティストと視聴者の間にコミュニケーションが自然と生まれ一体感ができあがります。
たしかに、ライブでの一体感ってすごく大切だと思います。
だからライブ中にアーティストが自分のチャットに反応してくれたら、すごく嬉しいですよね。
さらに、日清食品 POWER SATION[REBOOT]は、リアルなステージだけでなくバーチャルのステージも存在しており、Vtuberのライブも実施することができます。リアルとバーチャル二つのライブハウスを持つのはここだけではないでしょうか。
バーチャルのステージまであるとは……!ライブの際は、どのような楽しみ方があるのでしょうか?
ライブだけに集中して観ていただくのはもちろんですが、生のライブでは是非チャットに参加していただき一体感を感じながら視聴いただくのがおすすめの楽しみ方です。また「ウルトラチアー(=チャットを目立たせる演出オプション)」を使って自分のチャットを目立たせてアーティストに届けることもできます!
ライブの際はやってみます!ちなみに、こうしたサービスでよく問題になる「荒らし」に対して、何か対策はされているのでしょうか?
NGコメントを設定するだけでなく、コメントは常にスタッフが視認確認しています。不適切な発言をし続けるユーザーが見つかった場合は、ブロックなど対処をしていますので、安心してライブをお楽しみください。
それを聞いてホッとしました!ライブが楽しみです。
「カメラの先にいるファンに向けて」。出演者(STU48 門脇実優菜さん)が語るオンライン配信の魅せ方
※取材当日、アーティストとして出演されていたSTU48 門脇実優菜さんに、ライブ前にインタビューさせていただきました。
オンラインとオフラインのステージで、意識して変えていることはありますか?
オンラインはカメラが多いので、カメラの向こうのファンに向けて、いつもとびきり可愛いラブビームを心がけています!
ラブビーム、本日はしっかり拝見させていただきます!すでにオンラインのライブ配信には慣れているかと思いますが、リブートは普段のオンライン配信と何か違いを感じますか?
床のLEDや演出は他にはなくて、気持ちが乗りますね!こんなとこないですよね?もう楽しみです!
今回はSTU48内のユニット「瀬戸内PR部隊」としての出演ということで、ぜひ瀬戸内の魅力を教えていただけますか?
つい先日岡山の温泉で泊まってきたんですけど、それまで岡山に有名な温泉があることを知らなくて……。私自身、まだまだ瀬戸内について知らないことがあるので、「ここに来てね、行ってね」ではなく、ファンの方々と一緒に瀬戸内の魅力を勉強、発掘していきたいと思います!
新曲「独り言で語るくらいなら(STU48)」と「僕はこの海を眺めてる(瀬戸内PR部隊)」の注目ポイントを教えていただけますか?
「独り言で語るくらいなら」は現実世界と未来とが分かれているMVで、実はサビだけでもダンスが5種類あるんです!「僕はこの海を眺めてる」はMVでバスに乗ってるシーンがあるんですけど、音が入らないからみんなで「イメージカラー決めよう〜」ってふざけていて、曲とはまったく関係ないその様子がそのまま使われているのが面白かったです(笑)。
最後に、本日のライブに賭ける意気込みをお願いします!
今日は人数が少ない分、いつもより体を大きく使って、得意のダンスでチームを引っ張りたいと思います!
いよいよライブ開始!
いよいよですね……!
普通入れない場所なので、ぜひ楽しんでいってください!
「アーティストからは出たい。視聴者からも見たい。」と言ってもらえる場所に。今後の展望
お疲れ様でした!オンライン配信の現場は初めてでしたが、想像よりも演出がすごくて驚きました。今後の展望などあれば教えていただけますか?
配信でありながらも、アーティストとより多くの視聴者が繋がりを深めていける場所にしていきたいと考えています。
繋がれる場所として、オンライン以外での展開はありそうでしょうか?
音楽特化、配信特化、無観客がコンセプトのライブハウスですので、これからもオンラインだからこそお楽しみいただけるライブを届けていきたいと考えております。
オンラインだからこそ楽しめるライブがここにくればあるということですね。
そうですね。日清食品 POWER STATION [REBOOT]がオンラインライブをつくりあげていく上で、大切にしている「一体感」と「LIVE感」は、アーティスト、視聴者、ライブ制作スタッフが、空間を共有せずとも、進化したデジタル環境を通すことで一体となり生み出せているものだと考えております。これからもより一層繋がるオンラインライブを意識して「アーティストからは出たい。視聴者からは見たい。」と言ってもらえる場所にしていきたいと考えています。
楽しみにしています!最後に、何か読者の方に伝えたいことがあればお願いします。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、今は全国的にライブハウス自体が少なくなってきています。「日清食品 POWER STATION [REBOOT]」を通して、一人でも多くのアーティストとファンを繋げていける場所にできればと思います。
「日清食品 POWER STATION [REBOOT]」施設詳細
・名称:日清食品 POWER STATION [REBOT]
・住所:東京都新宿区新宿6-28-1(日清食品ホールディングス東京本社内)
・公式サイト:https://nissin-ps.com/
・取材、執筆:マッサー
・編集:レクリム編集部