京都府

泊まれる演劇

京都のホテルで開催されている体験型イベント「泊まれる演劇」。ホテルに宿泊しながら没入型演劇を楽しめる新しいタイプのエンターテイメントです。

泊まれる演劇の魅力を主催者側に聞いてみた!最高峰の没入型演劇

ホテルに泊まりながら演劇を体験できるイベント「泊まれる演劇」その魅力を取材しました!


ホテルで「没入型演劇」を体験できる『泊まれる演劇』は、毎回チケットが即完売するほど大人気な参加型の演劇鑑賞イベント。

「泊まれる演劇」に申し込みをすると、ホテルに宿泊することはもちろん、
その宿泊施設自体が舞台となり、
そこに役者さんが存在し、
自分たちもその物語に巻き込まれるという形で、物語が進行していきます。

先日開催された『ROOM102』の公演画像

現在では、その体験を「オンライン」でも実施しており、自宅から『泊まれる演劇』を体験できます。

2020年の夏には、 過去作品の再演と新作公演をオンラインで実際に宿泊しながら演劇を観れるリアルイベントを本物のホテルでそれぞれ開催しました!

今回、『泊まれる演劇』の魅力を企画者の花岡さんに伺いました!

そもそも泊まれる演劇とは ?

ビデオ会議にて

泊まれる演劇の企画・プロデュースを担当されている花岡さん。花岡さんは普段はホテルマンとして働いています。

早速ですが、泊まれる演劇って一体どのようなイベントなんでしょか?

泊まれる演劇は、客席に座って鑑賞する一般的な演劇の鑑賞スタイルをアレンジし、役者とお客さんの境界線を限りなく無くした没入型イベントです。

境界線を限りなく無くす……? いまいち想像できないので、もう少し詳しくお願いします!

一般的な演劇って「役者」と「お客さん」という役割に自然と分けられて、その役割が変わることはほぼ無いですよね。
泊まれる演劇は、お客さんにただ劇を眺めてもらうだけではなく、「演者」として参加してもらい実際に役者と触れ合いながら物語の真相に近づいていきます。

オンラインで上映された『ROOM102』劇中の画像

 

今年オンラインでの公演行った、泊まれる演劇 In Your Room『ROOM102』では、参加者の皆さんには「映画のエキストラ」という役で参加していただき、zoomのチャット機能やマイク機能、あとは事前に郵送している手紙などを使って物語に参加していただきました。

公演前に郵送される手紙。物語の鍵となる秘密が隠されています。

最初はただzoomで劇を眺めるだけだと思っていると、徐々に様々なツールを通して物語に巻き込まれていき、最後には自分の部屋が役者と同じ世界の一部になったような感覚を体験できるのが特徴です。

なるほど。演劇って、最後までじっと座っていなければいけないのが苦手で足が向かないという人もいますよね。ツールを使って一緒に物語に参加できるなら、そういう人でも楽しめるかもしれません!

仰る通り、演劇に馴染みがない方の理由に「集中力が持たない」という意見は多いです。オンラインの場合、自宅からの参加ということもありそういう面が更に強く出てしまうと思ったので、演劇の脚本や役者の演技だけではなく「体験」を楽しんでもらうという事をかなり意識して企画をしました。

自分の手も動かしながら参加するので、劇場で観劇するよりも没入感は強いかもしれないですね。

そうですね。その分細かい演出でお客さんの満足度も変わってくると思ったので、BGMやカメラワークにもかなりこだわりました。

確かに、体験中はオンライン独特の間とかも全然気にならず、最後まで集中して観劇できました。これは新作も期待大ですね……!

2020年夏、新作がスタート!~オンラインとリアルで体験する泊まれる演劇~

泊まれる演劇 In Your Room『ANOTHER DOOR』

今年の夏にスタートした新作は、リアル版とオンライン版どちらも行うんですね。

そうなんです。実は泊まれる演劇は元々オンラインではなく、今年(2020年)の6月にリアルイベントとして開催予定でした。それがコロナウイルスの影響で延期になり、オンライン公演へと変更されたんです。

リアルでやる予定だったものをオンライン化するだけでもかなり大変なのに、それをあの完成度で仕上げると考えると凄まじい……。ではリアルイベントは念願叶っての開催になるんですね。でも、リアルで『泊まれる演劇』ってどういう事なんでしょうか?  

リアル版『泊まれる演劇』メインビジュアル

京都にあるHOTEL SHE, KYOTOというホテルにお客さんを招いて、ホテルの中で公演を行います。登場人物達が実際に宿泊しているお客さんに接触し、物語が進んでいくんですよ。

実際に接触……? お客さんいじりみたいな事でしょうか。

いえ、キャラクターに部屋に招かれたり、自由にホテルの客室を散策してその人だけの体験ができるんです。

参加する人によって見れるシーンが違う、ということですか?

そういうことです! オンラインと同じで、リアル版でも宿泊客の方は「演者」になって物語を進めてもらいます。

リアルでも演者とお客さんの境界線を限りなく少なくしているんですね!

オンラインでの没入感とはまた違った引き込まれ方がありそう……!

実際に宿泊できるお部屋。オシャレ〜!!

きっかけはホテルの中にあった ~ ホテルは物語で溢れている ~

花岡さんは、元々演劇がお好きでこの企画を立ち上げたんですか?

いえ……お恥ずかしんですが、演劇は劇団四季くらいしかまともに観た事ありません……。

えー!それは意外でした! ではどのような経緯で泊まれる演劇を企画されたんですか?

『泊まれる演劇』の舞台、HOTEL SHE, KYOTO

 

僕は泊まれる演劇の舞台でもあるHOTEL SHE,  KYOTOというホテルに勤めていまして、フロント業務などをしています。ホテル業務をしていると、お客さんの会話が自然と聞こえてくるんですよね。日々たくさんのお客さんの会話を聞いていく中で、ホテルは物語が数多く生まれる場所だと思いました。

確かに。色んな場所から旅人が集まるので、知らず知らずのうちに自然とドラマが起きていそうですよね。

そうなんです! お客さんに自覚はなくてもフロントから見る僕にとっては物語に溢れていて、それを可視化してみたかったんです。そんな想いで泊まれる演劇をスタートさせました。

ドラマや映画でホテルを舞台にした作品は多いですが、実際のところホテルでの刺激的な体験ってあまり思い出せないんです。でも、それは宿泊者ひとりの視点だけでホテルに訪れているからなのしれませんね。

そうかもしれません。でも、例えば海外旅行に行くと価値観が変わる人がいるじゃないですか。

まさに、海外旅行行くたびに価値観変わった〜〜!!! と思うタイプです。

ホテルも様々な場所から様々な価値観を持った人が集まってくるので、それを実現しやすい空間なはずなんです。ただ部屋はひとつひとつ分かれているので、なかなか難しい……だから、泊まれる演劇に参加して頂くことで「私はこんなシーンを見た」「自分が見たシーンはこうだった」「なら、こんな設定があるのかもしれない!」などのコミュニケーションが生まれ、新しい繋がりを作ることができるのではないかと思いました。

なるほど! 今まで、ただ泊まるだけの場所だったホテルにドラマチックな思い出が出来るんですね、すごい素敵……!

HOTEL SHE,KYOTO フリースペース

ちなみにリアル宿泊版泊まれる演劇の舞台HOTEL SHE, KYOTOは、京都にありながらミッドセンチュリーアメリカの世界観で統一されています。

京都というとやはり和風なホテルをイメージしがちですが、あえてアメリカ風とは……めちゃめちゃ可愛いです!

アイスパーラーがあったり、レコードプレイヤーを全室にご用意していたり、普通の宿とは違った体験ができる、旅の目的地にしたくなるホテルを目指しています。是非泊まれる演劇と一緒にHOTEL SHE, KYOTOの魅力も味わっていただきたいです!

最後に

HOTEL SHE, KYOTOでは万全な感染症対策を行って、皆さんをお待ちしております!ぜひ新感覚の演劇を体験しに来てください!

新型コロナウイルス対策に関して

・公演中は常時マスクの着用をお願いします。
・ホテルチェックイン時に全てのお客さまに検温を実施いたします。
・ホテル内では頻繁にて指消毒をお願いします。
・アクターや他の方との接触を避け、極力他の方との距離を確保してください。

 

泊まれる演劇 詳細情報

ホームページ: https://www.tomareruengeki.com

公式Twitter: https://twitter.com/tomareru_engeki

公式note: https://note.com/tomareru_engeki

 

HOTEL SHE, KYOTO 施設詳細

ホームページ:https://www.hotelshekyoto.com

宿泊予約フォーム:https://www.chillnn.com/17099fec5ae246

住所:〒6018041 京都府京都市南区東九条南烏丸町16

お問い合わせ:hotelshekyoto@gmail.com / 075-634-8340