ホテル雅叙園東京
【東京・目黒】レトロ可愛いフォトスポットもいっぱい!「大正ロマン×百段階段」展に行ってきた
目黒駅から徒歩5分にある「ホテル雅叙園東京」内で開催されている展示「大正ロマン×百段階段」に行ってきました。きらびやかな東京都指定有形文化財「百段階段」の中で、大正時代にタイムスリップしたような感覚を味わえます。2022年4月16日(土)から6月12日(日)まで開催中!
目次
「百段階段」は、東京・目黒の「ホテル雅叙園東京」内に現存する東京都指定有形文化財。昭和10年に建てられた木造建築です。
階段の脇には豪華な装飾が施された複数の部屋があり、昔は「昭和の竜宮城」と称されていたそう。
そんな文化財「百段階段」で開催中の展示が「大正ロマン×百段階段」。短いながらも華やかなイメージがある大正時代を、肌で感じることができるのだとか。
いったいどんな展示なのか、さっそく行ってみました!
会場は「ホテル雅叙園東京」の中
やってきたのは目黒駅から徒歩5分ほどのホテル雅叙園東京。
エントランスからエレベーターに乗り、展示会場の文化財「百段階段」へ向かいます。
こちらが文化財「百段階段」。階段で結ばれた各部屋は、有名画家の作品で天井や欄間(らんま)が彩られています。
今回は、7つの部屋にそれぞれ違うテーマで展示がされているそう。
筆者はあまり大正時代に詳しくないのですが、はたして知識がなくても楽しめるのでしょうか?
大正ロマンを体感してみる
最初の部屋は「十畝の間」。テーマは「大正ロマンの旅への出発」です。
大正といえば女性の社会進出が謳われた時代。そんな大正ガールたちの生活を、衣裳とインテリアで再現しています。着物は舞台衣装で有名な「松竹衣裳」によるコーディネートです。
まだほとんどの女性が和装だった時代、洋装を着こなす現代的な女性は「モガ(モダンガール)」と呼ばれていました。こちらのソファは、そんなモガたちと記念撮影できるスポット。大正時代の服って可愛い!
続いての部屋は豪華絢爛な「漁樵の間」。テーマは「百貨店ワルツ」です。
「百貨店ワルツ」は、人気イラストレーター・マツオヒロミさんによる作品。20世紀初頭の架空のデパート「三紅百貨店」を舞台としたイラスト集です。
マツオヒロミさんの作品。ほかにも美しいイラストがたくさん展示されていました。
こちらは「百貨店ワルツ」の世界観を表現したショーウィンドウ。きれいな商品を眺めるだけで胸がときめきます。
3つめの部屋は「草丘の間」で、テーマは「大正浪漫喫茶室」。今回の展示のために赤絨毯を敷いて大正モダン風にしたのだとか。
室内のいたるところにステンドグラスが飾られていました。落ち着いた明かりの静かな空間で、個人的に一番好きな部屋でした。
イベント開催中はこの部屋が喫茶室に変身! 緑豊かな庭園を眺めながらお茶をすることができます。実際にティータイムを楽しんできたので、のちほどレポートしますね。
4つめの部屋は「静水の間」。テーマは美人画で知られる人気画家「竹久夢二」です。
かの有名な「黒船屋」の複製画。
ほかには当時の人気女性誌「婦人グラフ」の表紙など、原画を含め、夢二による美人画がたくさん飾られていました。
こちらが竹久夢二。
展示パネルによると、夢二は離婚した妻にオリジナルグッズを販売する店を持たせ、店は大繁盛したものの、彼が若い画学生と恋に落ちたため閉店したのだとか。偏見ですが、写真を見て「なんかわかる」と思いました。高橋一生でドラマ化してほしい。
5つめの部屋は「星光の間」で、テーマは引き続き竹久夢二。
こちらは美人画ではなく、子ども向けの童画や、楽譜の挿絵が展示されていました。
6つめの部屋は「清方の間」。テーマは「明治・大正・昭和のガラス」です。
HARIOや廣田硝子など、日本のガラスメーカーの製品が展示されています。HARIOって海外のメーカーじゃなかったんだ……。
HARIOの職人の手仕事によるガラス製のアクセサリー。一部は文化財「百段階段」のミュージアムショップで購入可能です。可愛くてどれも欲しくなっちゃうな。
ラストは「頂上の間」。テーマは「旧目黒雅叙園レトロアーカイブ」です。
ホテル雅叙園東京の前身である「目黒雅叙園」が建てられたのは昭和6年のこと。この部屋では、当時の館内の様子がわかるパンフレットや絵葉書、実際の建物に使用されていた金具などが展示されています。
この部屋はいたるところに写真映えする小物があり、テンションが上がります。モダンガールになりきって撮影を楽しみました!
モダンな喫茶室でティータイム
展示のあとは、3つめの部屋に戻ってティータイム。
ここはイベント限定のカフェなので、メニューは「アイス珈琲とバウムクーヘン」のセットのみとなっています。料金は1人1000円で、お席は45分制。
バウムクーヘンはしっとりした口当たりで上品な甘さ。この日は雨だったので、雨音を聴きながらゆったりした時間を楽しみました。
ノベルティとして、オリジナルのマスクケースをもらいました! 使いやすいサイズ感で愛用しています。
ミュージアムショップでお土産探し
イベントの締めくくりはお土産探し。文化財「百段階段」の手前にあるミュージアムショップにやってきました!
竹久夢二グッズやHARIOのガラスアクセサリー、マツオヒロミさんの本やポストカードなどがズラリ! ついさっき展示室で見たばかりだから、どれも欲しくなっちゃう……。
文化財の中で大正時代を体感できる展示「大正ロマン×百段階段」。
文化財「百段階段」そのものがきらびやかな上、展示はどれもレトロで可愛く、フォトスポットもたくさん! とても勉強になりますが、けっして難しくはなくて、日本史や大正時代に疎い私でも肩の力を抜いて楽しむことができました。次は着物で行きたいな。
大正ロマンを味わいたい人、古い建築や日本画に興味がある人、映える写真を撮りたい人におすすめです。6月12日まで開催しているので是非!
取材・執筆:吉玉サキ
イベント情報
- 開催期間
- 2022/04/16~2022/06/12 ※5/25は休館
- 開催時間
- 11:30~18:00(最終入館17:30)
- 会場名
- ホテル雅叙園東京
- 会場場所
- 東京都目黒区下目黒1-8-1
- チケット
- 一般/1200円
学生/600円
未就学児無料