東京都

CINEMA NEKO(シネマネコ)

シネマネコは昭和レトロと映画看板の街、青梅に50年ぶりに誕生した映画館。ジャンルを問わずスクリーンで観たい作品を上映してくれる、気軽に立ち寄れるミニシアターです。カフェのスイーツもオススメ!

カフェ併設のオシャレで明るいミニシアター、シネマネコに行ってみた

青梅に50年ぶりに映画館が復活したということで早速取材。明るい雰囲気のミニシアターで、カフェのメニューも充実! 今後の上映作品が楽しみになる、気軽に入れる劇場でした。


昭和レトロと映画看板の街に、気軽に立ち寄れるミニシアターが誕生しました。

東青梅駅から徒歩7分、青梅駅からは15分。『シネマネコ』は青梅では50年ぶりの映画館です。

国登録有形文化財である旧都立繊維試験場をリノベして生まれたミニシアター。

古い木造建築の安心感と、洗練されたモダンな内装が合わさった居心地の良い空間です。もちろん上映設備は最新のもの。

地域の人達がちょっとした時間に立ち寄れる場所になるよう、光の差し込むカフェでおいしいスイーツも提供しています。

市内のケーキ店 由香里絵とのコラボケーキや、同じく市内のベーカリー 火打屋本店のパンを使った猫型フレンチトーストなど、食だけを目的に訪れるのもあり。

オープンして最初のラインナップは青梅の町のシンボルでもある猫に関連した映画が多め。

開館を待ち望んでいた地元の方や映画ファンを中心に多くの人が足を運びました。シネマネコはジャンルにこだわらず、お客さんに喜ばれる作品を上映していく予定です。

青梅市内で飲食店も経営している代表取締役の菊池さんが、シネマネコの魅力と込められた想いを教えてくださいました。

気軽に立ち寄れる木造のミニシアター

一見、映画館らしくない水色のかわいい建物ですね。入ってみると内装はモダンで驚きました。

木造建築の映画館は都内では当館だけなので珍しいですよね。気軽に立ち寄れるミニシアターにしたかったので、木のぬくもりや、当時の建築の良さが出るようデザインにこだわりました。

ロビーはあえて木の梁(はり)をむき出しにして、天井が高い開放的な空間にしています。

また、改装のため漆喰を剥がしたときに現れた木材がとても良かったのでそのまま壁として使っています。いい質感だと思いません?

落ち着く風合いですね。ビンテージ”風”ではなくて、本当に時代を経た建築だということにも胸を打たれます。

建物を再活用するのに90年前の木材を捨ててしまうのはもったいないじゃないですか。文化財としての外観を守りながら現行法に合う映画館を作るのは難しい作業でしたが、この建物にこだわった甲斐がありました。

実は座席シートも再利用しています。新潟県の十日町シネマパラダイスさんが閉館されると聞き、ダメ元で連絡したところ「使ってくれるならぜひ」と快諾して頂きました。ちょうど建物に合わせた青いシートを探していたタイミングだったので、本当に幸運な巡り合わせでした。

建物にもシートにも、歴史と思いが詰まっているんですね。

カフェのみの利用もOK。映画で青梅に恩返し

カフェには地元のケーキ屋さんやパン屋さんとコラボした本格的なメニューから、ポップコーンやナチョス、ホットドックなどの軽食までそろっています。

生クリームリングサンドをいただいたんですが本当に本格的ですね。しっかりした生地とふわっふわのクリームが季節の果物を包み込み、酸味・甘味・深みのバランスが絶妙でフォークが止まりませんでした!!

近隣の人達には隙間時間にでも立ち寄ってもらい、遠くに住んでいる方はスイーツや文化財をきっかけに青梅に遊びに来てもらう。そうやって文化発信の場になっていければと思っています。

地域との繋がりが強いですよね。菊池さんはどうしてそこまで地元愛が強いんですか?

実は若い頃は役者をやっていたんですが、青梅に帰って飲食店を始めたときに地域の人にたくさん助けてもらったんです。「若者の挑戦を応援したい」とお店に通ってもらったりして、お客さんの話の中で青梅に昔映画館があったことも知りました。

近年の青梅は新しいカルチャーが根付かず、地元の若い人達も都心に遊びに行きます。エンタメの力で地元を盛り上げられないかと、映画館で恩返しすることを考えました。地域の皆さんも喜んで応援してくださって、大変な状況の中なんとかオープンすることができました。

最初の上映作品が『猫の恩返し』なのは、青梅のシンボルがネコというだけでなく感謝の意味もあるんですね。

僕自身ジブリ作品が大好きで、昨年のリバイバル上映期間は劇場に通いました。

『風の谷のナウシカ』もテレビやビデオで何十回も観ているんですが、映画館で観たら号泣してしまったんです。「劇場の力は確かにあるんだ」と感じ、シネマネコ実現の決意も強まりました。

そんなこともあり今回スタジオジブリさんにお願いの手紙を書いたところ『猫の恩返し』を送ってくださったんです。

『猫の恩返し』良いですよね。映画館で観る体験は特別なので、また上映されるなんて嬉しいです。

ジブリ作品がミニシアターでかかることは滅多にないんです。映画看板の町に劇場が復活するということで、今回特別に応援してくださったんだと思います。

シネマネコは、映画の力で明るい気持ちや文化を発信していける劇場を目指していきます。沢山の人に喜んでもらえるよう、上映作品のリクエストボックスを設置したりということも考えていますし、お茶だけでも結構です。気軽に遊びに来てもらえたらとても嬉しく思います。

シネマネコ施設情報

利用案内

住所:東京都青梅市西分町3丁目123
メール:info@cinema-neko.com
電話番号:0428-84-2636
公式HP: https://cinema-neko.com/

営業時間

映画館のオープン 9:00〜

アクセス

​JR青梅線 東青梅駅から徒歩7分。
またはJR青梅線 青梅駅から徒歩15分。

※車の場合、隣に提携コインパークあり。映画を鑑賞した場合はサービス券をもらえます。

取材・執筆:勝山ケイ素