静岡県

「小室山リッジウォーク“MISORA”」「Cafe●321」

「小室山リッジウォーク“MISORA”」と「Cafe●321」は、富士箱根伊豆国立公園内の静岡県伊東市、小室山山頂に誕生した海・空の雄大な自然景観を360°お楽しみいただける新たなビュースポットです。

小室山リッジウォーク“MISORA”に行ってきた!伊豆・伊東市の新名所

ユネスコが「世界ジオパーク」に認定した伊豆半島の大自然をお手軽に楽しめる、静岡県伊東市の小室山山頂に誕生したビュースポット「小室山リッジウォーク“MISORA”」と「Cafe●321」へ行ってきました!


突然ですが、伊豆は好きですか? 静岡出身レクリムライターの田中と申します!

伊豆といえば、温泉やグルメが楽しみですが、実は自然の景観も見所の一つ。あのユネスコが、伊豆半島を「世界ジオパーク」に認定したほどです。

そして2021年4月23日、伊豆の大自然を体感できる新名所が誕生しました!

場所は、静岡県伊東市にある小室山(こむろやま)。そこまでのドメジャー観光地ではないけれど、天気が良ければ富士山、相模灘、房総半島、伊豆七島、天城連山などを一望できる地元民にも親しまれているスポットです。

そんな小室山の山頂に、360°のパノラマビューを望める絶景スポット&カフェができたというのです!

今回オープンしたのが全長166.3m、スコリア丘の地形を生かした起伏のあるループ状の木製遊歩道「小室山リッジウォーク“MISORA”(ミソラ)」

展望ブリッジ併設のカフェ「Cafe●321(カフェサンニイイチ)」

なんだかイイ感じじゃないですか……?

では、一体どのような施設なのか、オープン前に見学した様子をレポートします! 張り切ってどうぞ!

山頂をぐるり一周「小室山リッジウォーク“MISORA”」

では、早速リフトで山頂に行ってみましょう!

大人(中学生以上)が往復600円、子ども(小学生)が往復300円です。健脚自慢は、遊歩道を通って山頂までアクセスすることが可能です!

リフトの営業時間は、9:00〜16:30。点検や荒天の日をのぞき、年中無休です。

定員は1名ですが、未就学児、および10kg未満のペットであれば一緒に乗れます。お子さま連れ、ペット連れの方も安心!

そうそう、小室山の魅力は、絶景だけではありません。小室山の西麓にはつつじが40種10万本、およそ3万5000平米に植樹され、毎年春にはつつじ祭りが開催されます。

この日も、満開のつつじが迎えてくれました。いや〜美しい〜!!

麓から山頂までの所要時間は、約5分。あっという間に到着です。

リフトを降りてすぐ出迎えてくれるこちらが、新オープンの施設。

もともと小室山は、小型の火山で約1万6000年前の噴火によって形成されたスコリア丘(※)。この独特の起伏ある地形を活かして「小室山リッジウォーク“MISORA”」と「Cafe●321」がつくられたそうです。

※スコリア丘とは、噴火によってマグマが飛散冷却してできる岩塊「スコリア」が火口の周りに降り積もってできる火砕丘。同じ伊東市にある大室山や阿蘇山の米塚が有名です。

では「小室山リッジウォーク“MISORA”」を歩いてみましょう。

「リッジウォーク」とは山の稜線を意味する「ridge」とボードウォークの「walk」を組み合わせた造語。そして、雄大な「海」と「空」を同時に望むことができる場所を表現するために「海」+「空」で「海空=MISORA」と命名しました。

全長166.3mなので2〜3分もあればぐるりと1周歩けてしまいます。本格的なハイキング装備は不要なので、気軽に立ち寄れます。

そんなお手軽さとは裏腹に、見てくださいよ、この景色。「小室山リッジウォーク“MISORA”」のなかで最も標高の高いルーフトップテラスからは相模灘を一望できます。

そして、振り返れば伊豆高原の山々が。この日はあいにくの空模様でしたが、天気が良ければ富士山や伊豆七島、さらには遠く房総半島まで見えます。360°さえぎるものが何もない奇跡の眺望がここにあります。

山頂で厳かな雰囲気を醸し出している「東海小室つつじ神社」も忘れてはいけません。

元禄16年(1703年)の大地震によって壊滅的な被害を受けた小田原領の西方鎮守として、藩主・大久保忠増(おおくぼ・ただます)によって創建されたことに始まります。地震、海難、火災、疫病から人々を守り、復興を見守る神として信仰されています。

インスタ映え間違いなしのドリンクと展望ブリッジ「Cafe●321」

続いて、「Cafe●321」へと立ち寄ってみましょう。

ユニークなのは、このデザイン。「小室山リッジウォーク“MISORA”」のルーフトップテラスの地中に潜り込むようにつくられた、まさに小室山と一体化したカフェです。

店名の「●」は地図の標高点に、「321」は小室山の標高321mに由来しています。予定座席数は、26席。大きな窓からの絶景は言わずもがなですね。

メニューはこちら。静岡県内初導入の最新コーヒーマシンで抽出するオリジナルブレンドや「小室山リッジウォーク“MISORA”」をイメージして開発したインスタ映え間違いなしのオリジナルドリンク、伊豆のクラフトビール などを販売しています。

左から、「地層カフェラテ」「“MISORA”ヨーグルトフラッペ(ブルー)」、「“MISORA”ヨーグルトフラッペ(オレンジ)」

 

▼メニュー例

●321ブレンド 450円(税込)

“MISORA”ヨーグルトフラッペ(ブルー・オレンジ) 600円(税込)

地層カフェラテ 600円(税込)

伊豆のクラフトビール  800円(税込)

 

そして「Cafe●321」最大の見所が「展望ブリッジ」。全長10.8mのカフェ利用者専用のフォトスポットです。

手すりにはガラス材を使用。まるで宙に浮いているかのような錯覚を覚えます。

「I’m flying, Jack!!(私、飛んでるわ!)」

店内にはお手洗いも完備。

「麓までリフトで5分間ガマンしなきゃいけない」なんてこともありませんので、どうかご安心ください。

「Cafe●321」の良さを特に実感していただけるのが、冬シーズン。もともと冬は空気は澄んでいるため景色は最高なのですが、360°さえぎるもののない山頂の気温は極寒。長居しづらい場所でした。

しかし、「Cafe●321」があれば風はしのげるし、温かい飲み物を片手にゆっくりと景色を眺めることもできる。春〜秋シーズンと比較して敬遠しがちだった冬シーズンにも、格段に足を運びやすくなったのではないでしょうか。

伊豆は、温泉やグルメだけじゃないんです

小室山山頂にオープンしたばかりの「小室山リッジウォーク“MISORA”」「Cafe●321」、いかがだったでしょうか。温泉やグルメもいいけれど、ユネスコによって世界ジオパークにも認定された雄大な自然も伊豆の魅力のひとつです。

ぜひ足を運んでいただき、伊豆半島をまるごと体感してみてくださいね!

「小室山リッジウォーク“MISORA”」「Cafe●321」施設情報

小室山観光リフト公式サイト https://www.tokaibus.jp/business/lift.html

施設利用案内

「小室山リッジウォーク“MISORA”」「Cafe●321」

営業時間

9:30~16:00

※年中無休(但し、荒天・専用リフト運休時は休業する場合があります)

アクセス

住所:静岡県伊東市川奈1429

JR伊東線伊東駅からバス23分、車15分

TEL:0557-45-1444

 

取材・執筆田中嘉人